第五章 Over World
答えを出すのはお前じゃないよ
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シャツだけで川に入る。
思いっ切り水をかけてきたので、ずぶ濡れだ。
「おねえちゃんみたいに、私もなれるかなぁ?」
「うーん・・・私は普通だよ?もっと凄い人いるし・・・」
「ホント!?」
「だから大丈夫。それにあなたはまだまだ成長するんだし!」
「うん!!」
「それには人参も食べないとねー」
「えーー!?」
日差しが強い。
チカチカして、目が痛いくらいだ。
でも――――もっとすごい人って・・・だれ?
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森の色が変わり、橙色や黄土色に染まる。
芋(ジャガイモ)をもらって、紙にくるんで焼いてみる。おいしい。
集まった子供達とか、大人とかで食べた。
今度もっと人と集めてみれば面白いかも。
「やっぱり焼き芋は良いねぇ〜。種類違うけど」
「もう無いの?」
「無いねぇ。みんなで食べちゃったから」
「またやろーよ!!」
「うん。町のみんなとなら、もっと楽しいだろうね♪」
――――みんな・・・うん、町のみんな、だよね。
おかしくは、ない
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暖炉の前に集まって、マシュマロを焼いてココアを呑む。
時間も遅く、子どもたちは村に帰り、今は教会の子三人だけだ。
神父が部屋に入ってきて唯子に声を掛けるが、「しー」と人差し指を当て、膝の上の子を指さす。
ああ、わかりました、という笑顔を浮かべ、神父が毛布を取ってきた。
戻ってくると、唯子も一緒に寝てしまっていた。
「もう一枚、持ってこないとですね」
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あれから一体どれだけ経ったのかわからない。
一年間いたような気がするし、一瞬だったような気がする。
自分で経験したような気がするが、ライブフィルムで眺めていたような気もする。
そうしていた頃。
教会に客が現れた。
「神父様!!お助けください!!」
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見滝原市
その上空には分厚い雲が我
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