暁 〜小説投稿サイト〜
とある世界の物質破壊≪ディストラクション≫
幻想御掌
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
『あ、あの……能力を急激に上げる方法が分かった……かもしれないです…。』

俺は美琴からの通話内容を思い出しながら、走ってある場所に向かっていた。

『佐天さんが、黒子にそう言ったらしいから今からいつものファミレスに来て!』

──走り続けても遠い……しょうがないか。

俺は能力を使って風を起こし、フワッと足元を浮かせファミレスに向かった。

──と言うか、あのファミレス遠いんだけどな!?

俺の心の叫びは誰にも届くことは無かった。












「遅いわよ。」

「ごめん、これでも飛ばしたんだけどね…」

美琴は機嫌が悪いようで足を組みながら、席に座っていた。

俺は飾利に詰めてもらって椅子に座り、ウェイトレスさんにアイスコーヒーを頼んでから本題を切り出した。

「それで、能力を急激に上げる方法が分かったって言うのは?」

「それは私から説明しますね。」

そう言って飾利はノートパソコンをテーブルに起き、起動させる。

ブォンという音が鳴ってから数秒経つと、あるサイトに画面が切り替わる。

飾利は皆が見えるように画面を向かせる。

「このサイトは何ですの?」

「これは佐天さんの情報を元にネット中を細かーく調べたら、見つかったサイトです。」

「それで、このサイトと能力が急激に上がる方法って何か関係あるの?」

「はい、ここで話されてるのは幻想御掌(レベルアッパー)と呼ばれる物の取引場所についてのチャット場だったんです。そして、その取引場所は駅近くのファミレスなんです。」

俺は今までの事を黙って聞き、頭の中で整理していた。

1、倉庫と現実のレベルが違う。

2、幻想御掌というものがある。

3、それを取引する場所があり、サイトを通じている。

4、そして、取引場所がここでは無いもう一つのファミレス。

──てことは、本物って事だろうな。

そう俺が考えていると、前に座っていた美琴が「てことは。」と話し始めた。

「そのサイトで指されてる場所で取引されてるなら、その場所に行って確かめちゃえば早いわよね?」

「まぁ、それが一番早いだろうな。」

「ですが、危険もありますわ。」

「じゃあ、俺がその場所に行くよ。」

──流石に女の子4人に危険な場所に行かせるのは、男の俺として嫌だからな。

だが、もちろん反対意見も出るわけで…

「湊には行かせないから。」

「え…?」

「湊に行かせたら、また1人で解決させようと無理しそうだからよ。」

──……何も言えない。

「私が行くわ、黒子と初春さんは風紀委員だし、佐天さんは危険、湊は絶対駄目だからね。」

そう言って人の意見を聞
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ