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翠碧色の虹
第四幕:自然な虹の輝き
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りのアクセサリーブランドで、主に複数物のアクセサリーをよく見につけているようだ。「7つの葉」と自分の名前をかけているのだろうか!?

七夏「あ、すみません。沢山お話してしまって!!」

スイッチが押されていた事にようやく気付いたのか、少し恥ずかしそうに謝ってくる。このくらいの年の女の子ならではのお話に思えて、少し安心する。改めてセブンリーフのフォトスタンドを見てみる。七夏ちゃん風に言うと、このフォトスタンドは、セパレートアイテムのようだ。確かに、夫婦茶碗のように大小二つのフォトスタンドがセットになっている。一つは三葉のシンボルマーク、もう一つは四葉のシンボルマークが付いており、片方にしか値札が付いていない事からも、セット物だという事が分かる。七夏ちゃんは、そのフォトスタンドを見て、買おうかどうか、考えている様子だ。

七夏「(うぅ・・・これ買っちゃうと、小説分のお小遣いが・・・)」

確かに、このセブンリーフのフォトスタンドは、七夏ちゃんくらいの歳の平均的なお小遣いの額を考えると、少し高額だと言える。今こそ「潔く」を決行する時だ! 俺はそう考え−−−

時崎「七夏ちゃん、それ(フォトスタンド)買ってあげるよ」
七夏「え!?」

七夏ちゃんは驚いた様子で、目を丸くしてこちらを見てきた。その綺麗なふたつの瞳は、翠碧色となって、確実に俺の瞳を捉えていた。七夏ちゃんと、ばっちり目が合うと、その時の瞳の色は、翠碧色になっている事が分かってきた。

七夏「そんな! 私、買うなら自分で・・・」

予想通り、七夏ちゃんは遠慮してきたが、俺は七夏ちゃんに何もお礼をしていないので、ここは、こちらからお願いしたいと思った。

時崎「七夏ちゃん! 俺は、七夏ちゃんに何も御礼が出来ていない」
七夏「お礼?」
時崎「そう。初めて会った時、俺の突然の写真撮影のお願いを聞いてくれた事。手作りの料理をご馳走してくれた事。ここの写真屋さんまで案内してくれた事。これらに対して、ちゃんと御礼がしたい!」

そう言うと、七夏ちゃんは少し考え、真っ直ぐにこちらを見つめてきた。そして、

七夏「ありがとうございます☆・・・じゃあ、お言葉に甘え・・・ます☆」

その表情は、とても柔らかく、嬉しさが溢れている事が伝わってきて、これでは御礼にならないのでは・・・と思ってしまうくらいだ。七夏ちゃんの気が変わらない間に俺はセブンリーフのフォトスタンドを手にしてレジへ向かう・・・すると七夏ちゃんが、

七夏「あの・・・メモリーカード・・・忘れてませんか?」
時崎「あ、すっかり忘れてた」
七夏「くすっ☆」

七夏ちゃんは、とても冷静だと感心してしまう。俺はメモリーカード(フラッシュWiFi/大容量タイプ)を手に取り、レジへと向かう。

購入したセブ
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