第四幕:自然な虹の輝き
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いうのに、このタイミング・・・別に写真屋さんに一切非は無いし、俺自身も写真屋さんが主目的だったはずだ。どうも今回は主目的以外の事・・・つまり、七夏ちゃんが主に置き換わるようである。この街に来たのも主目的は「ブロッケンの虹」だったのだが、それは既に七夏ちゃんの「ふたつの虹」に置き換えられた。・・・などと、写真屋さんを前にして考えたりしていると−−−
七夏「それでは、私は、お買い物に参りますね」
・・・そうだった。七夏ちゃんは、写真の話題が苦手かも知れないので、写真屋さんにまで付き添ってもらう理由がない。あくまで「写真屋さんまでのご案内」だったという事。
わざわざワンピースに着替えてくれてた事もあって、俺が勝手に舞い上がってしまっていただけだ。ここは潔く七夏ちゃんを見送ろ・・・ん?
時崎「七夏ちゃん? どうかしたの?」
七夏ちゃんは、写真屋さんの店内の一点を見つめている。俺もその視線の先をトレースして見る。トレース先にはフォトスタンド・・・写真立てが、いくつか並んでいた。何か気になるフォトスタンドでもあるのだろうか?
七夏「あれ、セブンリーフ(Seven Leaf)かな?」
時崎「セブンリーフ?」
七夏「はい! ちょっと近くで見てもいいですか?」
いいも何も、俺がどうこう言える事ではない。
時崎「ちょっと寄ってみる?」
七夏「はい!」
写真屋さんの店内に入ると、七夏ちゃんは迷う事なく、フォトスタンドの前に向かう。
七夏「やっぱり、セブンリーフです! 写真立ては、初めて見ました!」
時崎「セブンリーフって確か、アクセサリーブランドの!?」
七夏「はいっ☆ そうですっ!!」
そう言うと、七夏ちゃんは目を輝かせていた。どうやら、このセブンリーフというブランドは、七夏ちゃんの相当なお気に入りらしい。
七夏「この靴もセブンリーフです☆」
そう言うと、七夏ちゃんは自分の足元を指差し、俺はその誘導に従った。白くて綺麗な足・・・その足元には、三葉と四葉の模様がついた靴。七夏ちゃんが話を続ける。
七夏「セブンリーフは、三葉と四葉のクローバの葉で・・・」
何か、七夏ちゃんのスイッチを押してしまったらしい・・・。その後、七夏ちゃんお気に入りのセブンリーフについて、結構熱く語ってくれた。内容を要約すると、以下の通り。
「Seven Leaf」は、三葉と四葉のクローバがシンボルマークのアクセサリーブランド。シングルアクセサリー(ブローチ等の単品物)では、三葉と四葉が一つのデザインになっているが、セパレートアクセサリー(イヤリング等の複数物)では、三葉と四葉が、それぞれ分かれている意匠となる。その為、ヘアピンやヘアバンド、イヤリング、靴等は左右非対称デザインとなる。七夏ちゃん超お気に入
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