ペルソナ3
1786話
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の中にある宝箱が、具体的にどのくらいあるのかは分からない。
ただ、毎日のように塔の中身が変わるという事は、宝箱も復活している……という可能性が高い。
その辺、一度調べてみた方がいいのかもしれないな。
ともあれ、こっちとしては宝箱から幾らでも入手出来るのであれば、魔法の込められた宝石とかそういうのも売ってもいいと思っている。
「売って欲しいなら、こっちの信用を得るような真似をしてくれ。そうすれば、こっちでも売ってもいいと思うかもしれないからな」
「……そうさせてもらうよ」
俺の言葉に店主は取りあえずといった様子で頷きを返す
そうして、店主と携帯の番号を交換すると、そのまま店を出る。
「……さて、これから何をするべきかね」
今日やるべき事は、宝玉輪について調べる事だけだ。
それは既に調べ終わり……時間的にはまだ昼になったばかり。
つまり、午後一杯は暇になった訳だ。
「ん? アルマーか?」
これから何をするか……そう考えていると、不意に後ろから声を掛けられる。
聞き覚えのある声に振り向くと、そこにいたのは予想通りに荒垣だった。
「荒垣か。どうしたんだ、こんな時間に?」
「いや、それは俺がお前に聞きたいんだがな。普通ながら学校に……いや、アルマーに聞くべき話題じゃなかったな」
「そうだな」
俺が色々と訳ありだというのは、ゆかりとは違う意味で荒垣も理解している。
でなければ、あんなアパートを借りる為に力になって貰ったりとかいった事は、しなくてもいいし。
そのまま、特に何かを言うでもなく俺と荒垣は並んで歩き始める。
「なぁ、腹減ってないか?」
そんな風に尋ねてきたのは、荒垣。
昼時だし、そんな風に尋ねてくるのも理由は分からないでもない。
眞宵堂に行く前に喫茶店で軽く食べたが……だからといって、これ以上何も食べられない訳ではない。
そもそも、俺の場合は食べた先から体内で完全に分解されて魔力となって吸収されているので、腹一杯になるということは実質的になかった。
「そうだな、昼食はまだだし」
これは、決して嘘という訳ではない。
先程喫茶店で食べたのは、あくまでも遅めの朝食……もしくは10時のおやつだ。
ミックスサンド3人前と多少量が多かったかもしれないが、それでも昼前だったんだから、昼食という訳ではない。
「そうか。なら、一緒に食いに行くか?」
「奢りか?」
「……あんな宝石を簡単に渡すような奴に、何で俺が奢らなきゃいけねえんだよ。割り勘だ、割り勘」
そう言えば荒垣の前で宝石を見せた事があったか。
まぁ、別に金に困ってる訳じゃないし、割り勘でも俺は別に構わないけど。
「分かった、それでいい。……それで、場
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