暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1786話
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通に店で売られるようになっているタイプのような気もするが。
 ともあれ、現在は希少な存在なだけに、出来るだけこっちで確保しておきたい。
 中身にどんな魔法なのかを調べるには、使ってみるか……それとも一か八かでやってみるしかないけどな。

「いや、止めておく。結構希少な物なら、出来れば持っておきたい。この先、どんな事で役に立つのか分からないからな」
「……役に立つ?」

 何故か俺の言葉に反応した店主に疑問を感じたが、取りあえず今は気にする必要はないだろうと判断してその辺りを責めるような真似はしない。

「じゃあ、取りあえずこの辺で失礼するよ。色々と助かった」
「ちょっと待った」

 店を出ようとした俺に対し、店主は不意にそう声を掛けてくる。
 特に害意らしいものもなかったし、特に気にせず言葉を返す。

「どうしたんだ?」
「……坊やとは、色々と情報を共有したい。よければ、名前と携帯の番号を教えてくれないか?」

 一瞬、ここで名前や携帯の番号を交換したりすれば、ゆかりの思い通り――掲示板の話題的に――になるような気がしないでもなかったのだが、この店主は何だか色々と役に立ちそうな気もする。
 特に、今回の玉輪……いや、宝玉輪に関しては、店主の知識がなければ、色々と扱うのは難しかった筈だ。
 そう考えれば、やっぱりこの店主との繋がりは持っておいた方がいいだろう。

「分かった。俺はアクセル・アルマーだ。よろしく頼む」
「……へぇ、外見から日本人じゃないと思ってたけど、やっぱり外国人だったのかい。その割には日本語は上手いね」
「そうか? まぁ、そう言って貰えると、こっちも嬉しいよ。それでそっちの名前は?」
「私は名乗る程の者じゃないさ。眞宵堂の店主とでも呼んでおくれ」

 名前を名乗らず、眞宵堂の店主という役職名? で呼んで欲しいという相手の言葉に、どうするか迷うも、すぐに頷く。
 別に俺としては、この店主の知識を使ってきちんと塔の探索に役立つのであれば、それで文句はないのだから。
 それに、ここで無理に名前を聞き出そうとするのは、話の主導権を向こうに与えるようなものだろう。
 俺が女としての店主に興味を持っているように思われても……いや、それはないか。
 今の俺は10代半ば。それに比べると、店主は年齢不詳……それでも、30代、40代といった年齢である可能性は十分にある。
 自分よりも倍の年齢の相手をそんな風に思うかと言われれば……まぁ、皆無ということはないかもしれないが、それでもあまりないだろう。

「分かった。じゃあ、店主。これからも色々と持ち込むかもしれないが、相談にのって欲しい」
「……一応ここは店なのだし、出来れば持ってきた物は幾らか売って欲しいけどね」
「場合によるな」

 塔
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