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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
612部分:第四十七話 顔良、仲間外れになるのことその十一

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第四十七話 顔良、仲間外れになるのことその十一

「そして董卓陣営は陳宮よ」
「陳宮?」
「小生意気なチビよ」
 荀ケの顔がここで忌々しげなものになった。
「性格はかなりむかつくけれどね。いつもあのぼーーーーっとしたのと一緒にいて」
「何か知らねえがすげえ嫌ってんだな」
「あっ、それはです」
「この前の話ですけれど」
 いぶかしむ文醜にだ。曹操陣営の残る二人の軍師が話してきた。
「董卓殿のところからその呂布殿と陳宮殿が来られた時にです」
「桂花さん陳宮さんと大喧嘩しちゃったんですよ」
「向こうが悪いのよ」
 口を尖らせてこう言う荀ケだった。
「私が呂布と話そうとしたらムキになって言ってきてね」
「それでなのです」
「大喧嘩になったんですよ」
「何か些細な理由で喧嘩になったんだな」
 それを聞いてこう言う文醜だった。
「それって」
「まあとにかくよ」
 荀ケは話を変えてきた。
「袁紹陣営は貴女に任せるわ」
「ああ、巨乳をぶっ潰すぜ」
 こう話す彼女だった。
「任せてくれよ」
「御願いするわ。ところでね」
「ああ、今度は何だ?」
「同志になったからにはね」
 荀ケは微笑んで文醜に話すのだった。
「お互い真名で言い合いましょう」
「そうするんだな」
「ええ、同志だからね」
 それでだというのであった。
「それでいいかしら」
「ああ、いいぜ」
 文醜も明るい笑顔になって承諾した。
「それじゃああたいからな」
「真名は何ていうのかしら」
「猪々子ってんだよ」
 こう名乗るのだった。
「宜しくな」
「猪々子ね」
 荀ケもその名前を確かに聞いた。
「わかったわ。それじゃあね」
「ああ、あんたの名前は何ていうんだ?」
「って聞いてない?周りの話から」
「あっ、そうだったか」
「そうよ。桂花っていうのよ」
 荀ケもまた名乗るのだった。
「宜しくね」
「ああ、じゃあ桂花よ」
「ええ、猪々子」
 もう二人で真名を言い合っていた。
「お互い巨乳をな」
「やっつけましょう」
「何か物凄い話になってるけれど」
 話から放っておかれている顔良がここで呟いた。
「文ちゃんと荀ケさんって意外と仲良くなれるのね」
「うん、そうだね」
 許緒が彼女のその言葉に頷く。
「けれど仲良くなれてよかったじゃない」
「ええ、確かに」
「ただ。顔良さんだけれど」
 ここで許緒は彼女に声をかけてきた。
「多分。委員会には入られないよ」
「うっ、そうなるの」
「だって。貧乳じゃないから」
 それでだというのだ。見れば彼女の胸はそれなりにある。許緒もそれを話すのであった。
「だから悪いけれどね」
「ううん、じゃあ私は」
「話は聞いていいのよ」
 荀ケからの言葉だ。

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