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FAIRYTAIL 心を失くした少女
第1話 ハルジオンでの出会い
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「……何してるの?」

「あ、シロ! あんたは巻き込まれなかったのね……あ、そういえばナツは……!」

シロが無事なことにひと安心すると船に乗っていたナツのことを思い出し……ルーシィは船へと走り出す。


そして、船に辿り着き、ルーシィが見た光景は……

「ナツー! っ……」

怒りを露わにしたナツの表情……その先には偽の火竜やその手下共がいた。


「お前が……妖精の尻尾の魔導士……?」

「あぁ? それがどーした」

俯き加減で偽の火竜にはナツの表情が見えていなかったが……顔を上げ、羽織っていた上着を脱ぎ捨てると……



「俺は妖精の尻尾(フェアリーテイル)のナツだ!! お前なんか見たことねぇっ!!」


「なにぃ!?」

「ナツが……妖精の尻尾の魔導士!?」

「あい! ちなみにシロとオイラもだよー」

「そーなの!?」

隣にたどり着いたハッピーの言葉に驚きを隠せないルーシィ。



「あ、ぁああの紋章! ほんもんだぜ、ボラさん!!」

「ばかぁ! その名で呼ぶなぁ!!」

「ボラ?」

「ボラ……紅天のボラ……何年か前に、タイタンノーズっていう魔導士ギルドを追放された奴だね」

首を傾げるルーシィに説明するハッピー。


「くそってめぇらのせいで全て台無しだ!!! ちっ、これでもくらえぇ!!!」


ボラは自暴自棄となり、ナツへ向け火の魔法を放つ。

「っ! ナツっ!!!!」
ナツはその炎を避けることもなく受け……、ルーシィは心配になり駆け寄ろうとする。

だが……それをハッピーが止めてしまう。

「ちょ、ハッピー!? なんで……」

「大丈夫! 見てて……」

「え?」


「……ナツは、あの程度の男……負けない」




ぽそりと呟いたシロの言葉が静かに流れた時……炎をナツが食べてしまう。


「え?えぇえええええっ!? 炎を……食べちゃった? 」

「あい!」

「火……まさか、ナツが本物の……」



「……火竜(サラマンダー)


「へっ……食ったら力が湧いてきたァ!

いっくぞぉー!!」

炎を食べ終えたナツは手に炎を纏い、ボラに突っ込む。
その姿を見て、不意にシロはサッとルーシィの前に立つ。


「え……シロ?」

「動かないで……危ない」

シロの言葉に首を傾げたルーシィだったが、次の瞬間……



辺りが炎やら瓦礫の破片やらで荒れ狂う。

「きゃあぁ!? 何これ!? 」

荒れ狂う中よく見てみるとナツが拳に炎を纏い、殴ったり口から火を吐いたりと暴れていた。


「な、なんなのよこれ……火を食べたり火で殴ったり
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