第1話 ハルジオンでの出会い
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声を上げるが……
「二人は無理!!」
と、ハッピーの声がし、ルーシィも諦める。
そしてふと、目の前に広がるただっ広い海を見つめ……
「そうだ! ねぇハッピー! 海に近づくことできる?」
「え? 出来るけど……どうして?」
「いいから早く!!」
疑問を投げかけるハッピーを急かし、海面へと近づくように指示を出し、海面に手が触れられる位置まで降下すると……一つの鍵を手にする。
「いくわよ……
開け!! 宝瓶宮の扉! アクエリアス!!」
その唱え声と共に、眩い光が海面から発しられ、次の瞬間人魚の姿をした美しい女が姿を現した。
「魚ー!!」
「あたしは星霊魔導士よ! 契約した星霊を呼び出せるの、さぁアクエリアス!! あの船を何とかしたいの……お願い!」
「……チッ」
「ちょ……今あんた、舌打ちしたかしら!?」
「今そんなこと気にしてる場合じゃないよね!?」
「ルーシィ……ハッピー」
コントのような会話をしていたルーシィにツッコミを入れるハッピー。
そして、ルーシィたちに近づくシロ。
シロはアクエリアスに気づき……
「……宝瓶宮の鍵……黄道十二門……」
「黄道十二門って?」
「黄道十二門って言うのはね、この世に12個しかない星霊の鍵で、超レアで強力な星霊を呼ぶことが出来るのよ!」
ハッピーの疑問に再び自信満々に答えるルーシィ。で、あったが……
「うるさい小娘だ……いいか、次鍵を無くしたら……殺す」
「「ご、ごめんなさい……」」
アクエリアスからの殺気にガクブルと震えるルーシィとハッピー。
ルーシィの姿にどこか満足したのか、アクエリアスは魔力を高めると……脇に抱えていた壺を海に振り下ろす。すると、壺から大量の水が溢れ、海の水を混ざると大きな波を作り出す。
「あたしまで一緒に流さないでよー!!」
「あいやー!!!」
それはルーシィとハッピーを巻き込み船を港へと押しやる。
唯一、大波を避けることのできたシロは船が港に衝突するさまを見つめ……
「……危ない」
と、呟いた。
港まで流されたルーシィは膝をつきながら、目の前のアクエリアスに文句を告げる。
ちなみにハッピーは目を回してしまっている。
「ちょっと……あたしまで一緒に流す!?」
「しまった……ついでに船まで流してしまった」
「あたしを狙ったんかい!!」
「ふん……二週間は呼ぶな、彼氏と旅行に行く…… “彼氏” と、な」
「二回言うな!!!」
アクエリアスはふっと笑みを浮かべると星霊界へと帰っていく。
そして入れ違いにシロがルーシィたちの元に辿り着く。
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