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奇妙な暗殺教室
映画村の時間
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は面白いオモチャを見つけた子供の様にニヤニヤと2人を見つめる。


「おい…どうした?急に黙り込んで」


「だ、大丈夫…問題ないから」


「?…変な奴だな。まぁ無駄口たたいていたら目的地が見えてきたよーだぜ」


そう言い丈一郎が指差す先には時代劇のドラマでよく見る様な塀の様な物が見え始めた。



「アレが京都の有名な観光地の1つ…映画村だ」



京都映画村とは時代劇の世界をオープンセットとして繰り広げているいわゆる体験型テーマパークである。



時代劇の殺陣ショーや俳優のトークショー・撮影会・握手会などのほか、スーパー戦隊シリーズや仮面ライダー等のキャラクターショー、殺陣講座などの体験企画やドラマや映画の撮影にも使われる。有名どころは『科捜研の女シリーズ』『おみやさんシリーズ』『子連れ狼』などといった御年配の方々が好んで見そうな渋い作品や、最近では『銀魂』の実写化もこの映画村で撮影されたのが話題を呼んだ。


「はい、これが事前に予約して手に入れたチケットな」


三村がチケットを班員に配り、それを手にして6人は映画村へと入っていく。


「さて、現在の時刻は午前9時予定では殺せんせーは、11時頃にこっちに来るってさ。勿論着いたら連絡もする様に言った」


「という事は?」


「無論観光だ。一応、修学旅行生なんだから楽しまなきゃ損だろ」


丈一郎がそう言うと、不破がパンフレットを開く。それを見るように他の5人も覗く。


「先ずは京都映画村の名物とも言えるからくり屋敷から回るか」



◆◇◆◇◆◇◆◇



からくり屋敷


中には、隠し通路や回転する床や、飾りの巻物の裏にある紐などで動く仕掛けが目白押しで、建築家から見ればアイディアと技術の宝庫といっても過言ではなく、建築家の道を志そうとしている千葉もその技術とアイディアに感心している。


そんなからくり屋敷を千葉と速水は狙撃で培われた持ち前の広い視野と観察眼で丈一郎は野生の動物顔負けの第六感で仕掛けを超えていき、中村達は彼らに追いつこうとなんとか食らいつく


「あの3人早すぎじゃない?」


「速水ちゃんと千葉君はまだかろうじて見えるけどもうジョジョは見えないね」


「あぁ…ジョジョのからくりを見抜くスピードが初見のレベルを超えてるよな」


三村の言う通りジョジョは完全初見のはずのからくり屋敷をあたかも知って居たかの様なスピードで攻略していく。その様はクイズ番組で問題を言われる前に正解を答える様なものだった。


「まぁジョジョの負けず嫌いは筋金入りだからしょうがないんだけどね」


そう言い中村はどこか楽しそうに微笑みまた1
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