611部分:第四十七話 顔良、仲間外れになるのことその十
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第四十七話 顔良、仲間外れになるのことその十
そしてだ。荀ケの演説は最後に向かっていた。
「今私は言おう」
「むっ、それで」
「何と」
「その言葉は」
「どういったものでしょうか」
「巨乳は不要である!」
断言であった。
「何故必要なのか、邪魔なものが!」
「その通りです!」
「よくぞ仰いました!」
「荀ケ様!」
気付けばだ。六人以外にも娘達が集まっていた。皆胸が寂しい。
「流石曹操軍きっての名軍師!」
「偉大なる先生!」
「貧乳の救世主!」
「私は戦う!」
こんなことまで言う荀ケだった。
「貧乳の為、何があろうとも!」
「ハイル荀ケ!」
「ジーク荀ケ!」
「貧乳万歳!」
「今こそ貧乳の時代よ!」
「諸君、私と共に来てくれるだろうか」
荀ケは歓喜の声の中で同志達に問うた。
「この戦いに。巨乳に対する闘争に!」
「今こそ我等の立ち上がる時!」
「巨乳信仰への反撃ののろしの時!」
「そうだ、今こそ!」
「立ち上がるのよ!」
「では諸君」
荀ケの手にだ。何時の間にか杯があった。そこには赤いワインがある。
「その誓いのしるしとしてだ」
「飲むんだな」
「如何にも」
その通りだと文醜に答える彼女だった。
「文醜、貴女もわかってくれたのね」
「当たり前だろ。あたいだってな」
自分はどうかというとであった。
「見ればわかるだろ」
「胸ね」
「ああ、ないんだよ」
そういうことだった。
「全然な」
「貴女を今まで誤解していたわ」
急に会話の調子が変わってきた。
「頭があれだとしか見ていなかったけれど」
「確かに考えるのは苦手だけれどさ」
「けれど。同志だったわ」
こう文醜に言うのである。
「では同志文醜よ」
「おう、同志荀ケよ」
「貴女を巨乳撲滅委員会袁紹陣営支部長に任命するわ」
「おっ、格好いいねえ」
「では同志よ」
荀ケの暴走は続く。
「共に!巨乳を撲滅せんことを!」
「わかったぜ、ところでな」
「ええ、何かしら」
「あたいが袁紹陣営の支部長だよな」
今任命された無茶苦茶な役職についての問いであった。
「それはわかったんだけれどな」
「言っておくけれど本部は曹操陣営にあるわよ」
荀ケはこのことも話すのだった。
「当然委員長は私よ」
「いや、袁紹陣営だけかって思ってさ」
文醜が言いたいのはこのことだった。
「やっぱりあれか?孫策さんのところや董卓さんのところにも支部あるのか?」
「ええ、あるわよ」
何とあるというのであった。
「勿論ね。それでね」
「ああ、それで支部長はどうなってるんだ?」
「孫策陣営は周泰よ」
彼女だというのであった。
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