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転生とらぶる
ペルソナ3
1785話
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い考えではない。

「取りあえず、話は分かった。……ゆかりの考えはともかく、古美術店で見て貰うってのはいい考えだと思うから、これから行ってみるよ」
『そう? じゃあ、よろしくね。じゃあ、私はそろそろ授業が始まりそうだから切るわね』

 そう告げ、ゆかりは携帯を切る。
 ……もう少し言いたい事がない訳でもなかったが、授業がはじまるとなれば、向こうも忙しくて当然だろう。
 ともあれ、図書館に行くよりもピンポイントで情報を得られる可能性が高くなったというのは、俺にとっても嬉しい限りだ。
 そう判断し、宝石っぽいのをその辺にある袋に適当に入れると、そのまま靴を履いて影のゲートで転移する。
 日中から、誰にも見られないで自由に転移出来る場所があるってのは、かなり便利だよな。
 そういう意味では、このアパートを借りたというのは当たりだったな。
 そんな風に考えながら、俺はポロニアンモールの人目につかない場所に姿を現す。
 さて、こうしてポロニアンモールにやってきたのはいいけど、眞宵堂って店はどこにあるんだ?
 ポロニアンモールには交番もあるから、そこで話を聞けばすぐに店がどこにあるのか分かるか? ああ、でも今の俺の外見だと交番に行けば下手をすると補導されてしまうな。
 そう考えると、交番に行くのはちょっと不味い。
 だとすれば……ああ、あそこなら丁度いいか。
 ポロニアンモールにある喫茶店……シャガール辰巳店という店が目に入る。
 もう少しで昼だし、昼食を食べるついでにあそこの店で情報を聞こう。
 そう考え、その喫茶店に入る。

「いらっしゃいませ、お一人様ですか?」

 ウェイトレスの質問に頷くと、窓際にある席に通される。
 その途中で店の中を見回してみると、何気に結構客が入っているな。
 まぁ、ポロニアンモールは桐条グループが発展させているらしいし、いわゆる若者向けの場所になっているのだろう。

「ご注文をどうぞ」
「そうだな……ミックスサンドを3人前。それとアイスティーと、イチゴパフェ」

 アイスティーという言葉に、ウェイトレスが少しだけ驚く。
 2月の寒い時季に、暖かい紅茶ではなく冷たい紅茶を頼むのだから、その気持ちも分からなではないが。
 それでも客商売だけあって、驚きを露わにした表情はすぐに消し、そのまま去っていく。
 ……うん? もしかして驚いたのは、アイスティーじゃなくてミックスサンドを3人前の方だったか?
 そんな事を思うも、今は特に気にする必要はない。
 10分もしないうちにサンドイッチとアイスティーが運ばれてくるとそれを腹の中に収める。
 不味いって訳でもないが、美味いって程でもない……普通と表現するのが一番相応しい味。
 紅茶の方も普通で、イチゴパフェは……それなりだった。
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