ペルソナ3
1785話
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豪華なフリスビーはあったりするのか?
まぁ、その辺りは特に気にしなくてもいいか。
そもそも、これはフリスビーではないのは確実なんだし。
うーん、ネットだけだとちょっとな。
いっそ携帯で写真を撮って、それをネットに上げてみるか?
一瞬そうも思ったが、まさかあの塔で入手した物をそう簡単に人目に触れさせる訳にもいかないだろう。
もしそれを見て、妙な奴等がやって来たら面倒な事になる。
それとも、いっそ最初からそっちを狙うか?
それはそれでありなような気がしないでもないんだが、ゆかりがいるのを考えるとな。
オカルト系の組織が俺の事を調べても、それこそ数日前の事しか理解出来ないだろう。
だが、同時に俺とゆかりが行動を共にしているというのは、間違いなく容易に把握出来る。
……何しろ、学校の掲示板とかでもかなり噂になっているし、俺もそれを煽るような真似をしたしな。
そんな風に考えていると、まるでそのタイミングを計ったかのように携帯が着信を告げる。
シャドウミラーの通信機だったら、声だけじゃなくて映像とかも出せるんだが。
微妙に慣れないながらも、掛かってきた電話……ゆかりからと表示されている電話に出る。
「はい、もしもし」
『ちょっと、アクセル! あんた一体何をしてるのよ!?』
電話に出た瞬間、いきなり怒鳴られる。
もし俺が普通の人間なら、その怒声で一瞬聴覚が麻痺したのではないかと思える程の声。
「何だよ、いきなり」
『何だよじゃないわよ! あんた、昨日学校に来る途中で妙な噂を流していったでしょ!』
その言葉で、ゆかりが何について言っているのかという事はすぐに分かった。
昨日弓道部の様子を見に行く途中で、何人かの月光館学園の生徒にゆかりとの関係を聞かれ、話した事だろう。
「噂……一応本当の事を言う訳にはいかないから、適当に誤魔化したつもりだったけど、何か問題があったか?」
『あるに決まってるでしょ!? 私が今日学校に来てから、何人にその噂について聞かれたと思ってるのよ! しかも学校の掲示板とかがもの凄い事になってるのよ!? 私とアクセルが、子供の頃からの許嫁だって……そんな根も葉もない話まで広まってるんだから!』
あー……まぁ、この手の噂話ってのは、広がれば広がる程に拡大していったりするものだしな。
そう考えると、許嫁程度で済んだのは寧ろ御の字じゃないか?
……ゆかりにそんな事を言えば、間違いなく怒鳴られるだろうから言わないけど。
「何の事だか分からないけど、ゆかりが怒っているのは分かった」
『ちょっ、何の事か分からないって、本気で言ってる!?』
見るからに……いや、聞くからに不機嫌そうな声を発するゆかり。
それを誤魔化す為に、話題を移す
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