61部分:第六話 馬超、曹操の命を狙わんとするのことその四
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第六話 馬超、曹操の命を狙わんとするのことその四
「華琳様はまだ戻られてないの?」
「華琳様ならもう戻られたわよ」
「既にね」
「けれどお姿が」
荀ケはこう言って二人にも不安な顔を見せるのだった。
「全く見えなくて」
「今また新しい人材が来てね」
「直々に御会いしているのよ」
「また人材が入るの」
二人の言葉を聞いてまた述べた。
「そうだったの」
「ええ、そうなのよ」
「またね」
二人は荀ケにまた話す。
「今度もかなり変わった面子よ」
「如何にも格闘家って感じのね」
「最近格闘家多過ぎない?」
荀ケは二人の言葉を聞いてまた述べた。
「次から次にって」
「そうかもね。けれどかなりの強さよ」
「頭もよさそうだし」
「そう。とりあえず華琳様のところに行ってみるわ」
こうして彼女は曹操の天幕に向かった。すると彼女はそこで太った大柄な警官風の男とそれとは正反対に痩せた老人と会っていた。二人はそれぞれ名乗っていた。
「ゴードンだ」
「中白虎じゃよ」
まずは名前からだった。そしてもう一人は黒いショートヘアの精悍な顔立ちの美女である。赤いシャツに青いジーンズである。男は帽子の奥にいかつい顔を見せており胸毛が目立つ。老人はサングラスをしている。
「そしてあたしがロサよ」
「そう。ところで貴方達は」
「そうさ、俺はアメリカから来た」
「わしは中国じゃ」
「あたしは中南米の何処かさ。自分でも生まれはわからないのよ」
「わかったわ」
曹操は三人の話を聞いてそのうえで頷いてみせた。
「貴方達もそうなのね」
「そうみたいだな。俺達は気付いたらこの国にいたんだよ」
「わしの国は中国、そしてここは漢代のようじゃが」
「あたし達の知ってる中国、いえ漢じゃないわね」
「そうね。私は貴方達の国のことは知らないけれど」
曹操は自身の席に脚を組んで座っている。そのうえで三人の話を聞いているのである。
「名前は聞いているわ。貴方達の他にも来ているから」
「ああ、色々来ているみたいだな」
「わし等以外にな」
「それも大勢ね」
「そうよ。それで貴方達はどうするの?」
曹操はあらためて彼等に問うた。
「行く宛がないというのならよかったら」
「ああ、頼むぜ」
「雇ってくれるのならその分は働かせてもらう」
「そういうことでね」
「よし、今から貴方達は私のところの人材よ」
曹操は三人の言葉を聞いて微笑を浮かべた。
「それじゃあね」
「よし、それならな」
「活躍させてもらうのじゃ」
「期待していていいわよ」
「さて、後は」
曹操は三人の言葉を聞くとだ。すぐに席を立った。そしてそのうえで天幕を出て周りの兵士達に告げる。
「都に向かうわ。許昌に戻る前にね」
「そして賊将を送る
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