デザームの実力
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デザームが放ったシュートは唸りを上げながら
円堂くんが守るゴールに向かっていく。
「きゃああああ!」
私たちはあまりのシュートの威力に吹き飛ばされる。
そんな時まだ吹き飛ばされていない木暮くんが逃げ惑う姿が見えた。
「伏せて木暮くん!」
私はとっさに木暮くんに伏せるように叫んだ。
「そんなこと言われても!わわっ!」
木暮くんは吹き飛ばされていた壁山くんの足に引っかかり
ボールを回避した。
しかも、回避しただけではない。
木暮くんが勢い余ってこけたおかげで、木暮くんの足の回転が
ボールを包み、威力を奪った。
キュルルルル? すとん?
「「「えっ!?」」」
私たちはその光景に驚きが隠せない。
なんと木暮くんはあの強力なシュートを止めてしまったのだ。
当本人は何が起きたのか理解できている様子はなく
ただ呆然と目の前に落ちているボールを見つめていた。
しかし、安堵はつかの間。
円堂くんの目の前にはデザームが立っていた。
「どうやら私は、お前らを甘く見ていたようだ」
そうデザームは円堂くんに話すと
後ろを向きメンバーに伝える。
「作戦終了だ。イプシロンの戦士たちよ、ただちに撤退せよ」
「デ、デザーム様?なぜ?」
突然の作戦終了の指示にゼルが驚く。
ゼルの驚きを予想していたのかデザームは
また円堂くんにまた振り向いた。
「聞けぃ雷門中!お前たちの力はまだまだ我らの相手には遠く及ばぬ!10日だ…、10日だけお前たちに時間をやる!もっと己を鍛え、私の望む真剣勝負の相手になれ!そして再び我らの勝負に決着をつけようではないか!」
「な、なんだって!?何を考えてるんだ?!」
円堂くんは突然のデザームの提案にデザームに問う。
しかし、イプシロンはその問いには答えずに姿を消してしまった。
「え、お、俺が止めたのか??」
少し状況が理解できたのか木暮くんはそう呟く。
円堂くんや春奈ちゃんが木暮くんい駆け寄る。
「そうだよ!木暮くんが止めたんだよ!」
春奈ちゃんが木暮くんにそう声を掛けた。
「凄いぞ木暮!やるじゃないか!」
円堂くんも木暮くんも褒める。
一斉に褒められて調子を良くしたのか話し出す。
「俺凄い!?ねえねえっ俺凄いよね!俺が敵のボールを止めてしまったから、あいつら逃げてしまったんだろ!?やっぱ、この俺の才能に奴らもビビっちまったんだよなあ。うんうん?」
木暮くんは有頂天になってしまっているようだ。
「結果的に学校が全部破壊されないくてよかったね!」
私がそう話した時だった。
「よくねえよ!!」
私はその大声にビクリとした。
叫
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