その2
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まだ死ぬわけにはいかないんだな・・・、しかし、トシ子、なぜ私の前に急に現れたのかね?」
トシ子「私が死んでからもあなたがずっと覚えていてくださったからお礼がしたくって」
ヒデじい「何を言っているんだ、死んでも家族は家族だ。忘れるわけがなかろう」
トシ子「そうですよね、では私はそろそろ失礼しなければ・・・、春子や花輪家の方々にもよろしく・・・」
ヒデじい「ああ、嬉しかったよ、お前とまた会えて・・・」
トシ子の姿が消えていった。そしてヒデじいの周りが真っ暗になり、ヒデじいは闇の中へ落ちて行った・・・。
やがてヒデじいの耳に聞き覚えのある声が聞こえてきた。
ヒデじいは目を開けた。そこには春子と花輪クンがいた。
ヒデじい「は、春子・・・、お、お坊ちゃま、どうしてここに?そしていったい私はどうしていたんだ?」
花輪クン「ヒデじいが倒れたって春子さんがうちに連絡が来たのさ。それで急いできたのさ」
ヒデじい「そうだったのですか」
春子「和彦君もお父さんが心配で来てくれたのよ」
ヒデじい「ああ、すみません、お坊ちゃま、私はもう年寄りですからね・・・」
花輪クン「でもヒデじいが無事でよかったよ。春子さん、ヒデじいのこと本当にありがとうございます」
春子「いえいえ、和彦君にも迷惑かけて本当にごめんね」
ヒデじい「あ、そうだ、春子。私はお母さんに会ってきたんだ」
春子「お母さんに!?夢じゃないの?」
ヒデじい「ああ、夢だろうな。しかし、それでも私はまた会えて嬉しかったよ」
意識を失っている間に夢の中で死んだトシ子と再会したと聞いてどこか切なく感じる春子と花輪クンだった。
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