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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十五話 帝都オーディンを急襲します!!
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帝国暦487年11月10日――。
自由惑星同盟がシャロンの魔手に侵食されつつあることを、カロリーネ皇女殿下は知らなかった。何しろ旗艦の営倉に閉じ込められ、しかる後に謹慎処分を受けていたからである。当人は降格もありうるかと覚悟していたが、その沙汰は一向に降りなかった。降りないまま、彼女はウィトゲンシュティン中将が予備役になり、第十三艦隊は統合され、ヤン・ウェンリーが新生第十七艦隊の司令官となったことを知った。
「あなたを処罰すればクレアーナ・ウェルクレネード准将も処罰されなくてはなりませんよ。」
そっと見舞いに来たアルフレートはそう言った。
「それはそうだけれど、でも、処罰されないことは私としては気持ちが悪いのよね・・・。やったことは事実なのだから。」
「まぁ、はるか上の階級の方を殴りつける暴挙に出たのはあなたが初めてではないですが。」
アルフレートが苦笑交じりに言う。同じく見舞いに来ていたファーレンハイト、シュタインメッツは揃ってそれぞれの表情を浮かべた。
「ファーレンハイト、シュタインメッツ、ごめんね。こんな破天荒な私でひやひやものでしょう?」
カロリーネ皇女殿下は、未だ自分の正体が既に同盟に知られていることを3人に話したことはない。同じ転生者であるアルフレートにさえもだ。余計な心配をさせたくはないのである。ファーレンハイトは今度は苦笑しなかった。一転して真剣な顔つきになって話し出した。
「小官としては皇女殿下にこれ以上軍務をなされることをおやめいただきたいのです。既にご承知のことと思われますが、シャロン・イーリスなる者が最高評議会議長となり、自由惑星同盟全域を掌握しました。かの者に同調する、いや、狂信的に信奉する人間は後を絶ちません。今や第十七艦隊においてもそれは増える一方で有り、ヤン・ウェンリー提督ですらも部隊を掌握するのに苦心していらっしゃいます。これ以上ここにおとどまりあっては如何なる危険性が御身に及ぶことかわかりません。」
「小官もファーレンハイトの意見に同調します。ここは自由惑星同盟を早急に離脱し、フェザーンに赴かれるか、あるいは辺境の惑星にお隠れあって時期を待つことになされてはいかがかと思いますが。」
「時期というけれど、それがいつ来るかわからないのにそういうことはできないわ。第一まだ私が始末されると決まったわけじゃないし。」
「小官らが憂慮しているのはかの者ではありません。かの者に同調、いや、狂信する信奉者たちが何をしでかすかわからないという事です。」
シュタインメッツのその口ぶりがあまりにも真剣そのものだったので、思わず二人は彼の顔を見つめた。
「今朝のニュースをご覧になられましたか?」
そう言ったファーレンハイトが自ら持ってきた小型端末機を起動させてTVを呼び出した。
『今朝9時頃、ハイネセンエルモント地
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