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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十五話 帝都オーディンを急襲します!!
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ス少将、確かにゴールデンバウム王朝存続における最大の罪は帝室そのものであり、またそれはすべての頂点に君臨する余が負うべきであろう。が、しかし、その帝室のために働いた帝室官僚、軍人は共犯者ということにはならぬのかな?」
「共犯者だとしても、その罪科の大きさはあなた方とは比較にならない。」
キルヒアイスはきっぱりという。
「そうか、そう思うか。」
「ゴールデンバウム王朝を淘汰し、新たな組織を一から作り直すことができれば、少なくとも数十年はこの帝国は新鮮な体のままでいられるでしょう。」
「・・・・・・・・。」
「確かに―――。」
体制を立て直したラインハルトが進み出た。その眼には怒りの色はほぼないが、代わりに冷徹な秋霜烈日さが宿っていた。
「私もキルヒアイスも、イルーナ姉上もアレーナ姉上も、フロイレイン・フィオーナ、フロイレイン・ティアナも、皆帝国の軍属であり、貴族であった。ゴールデンバウム王朝を支える一翼の中に入っていたことは否定できない。あなたが共犯者と言うのであればそれもそうなのだろう。だが!!!」
ラインハルトが目をカッと見開いた。
「たとえそうだとしても、貴様らが犯した罪がそんな論法で消えるなどと思いあがるな!!!」
皇帝が一瞬だけだが気圧された様に体を後退させた。
「いいかよく聞け!!俺が貴様に言うべきことはこれで最後だ!!!ゴールデンバウム王朝の腐り切った血は、今のうのうと生きている貴様らによって滅びるべきものだ!!!一人たりとも残さん!!!ルドルフ大帝はかつて自分の身を守るべく共和主義者共を殺戮した。その時の殺戮される側の気持ちを貴様らは今まで味わってきたことはなかったな。だが、それも終わりだ!!!」
ブラスターが構えられた。ラインハルトが殺気を全開にして皇帝をはったとねめつけている。右腕はまっすぐに向けられ、ブラスターは正確に皇帝の額を狙っていた。侍従たちがかばおうと前に出ようとするのを、皇帝は軽く手を上げて制した。所作は短かったが、威厳がこもっていた。
「血によって自らの玉座への絨毯を染め上げるか。よかろう、汝がそうしたいのであれば、そうするがいい。ゴールデンバウム王朝など、もはやこの銀河にとって必要不可欠なものでもあるまい。いずれローエングラム王朝もそうなる日が来るやもしれぬが・・・。」
フリードリヒ4世はそう言うと、静かに目を閉じ、玉座にもたれかかった。
「くっ・・・・・!!!」
ラインハルトのブラスターがかすかにふるえる。額には汗が流れ、歯は食いしばられ、目はカッと目の前の老いた老人に向けられている。そんな自分を恥じたのだろう。ラインハルトは目の前の老人にというよりも己を奮い立たせるように口を開いた。
「あなたも帝室の血を受けた人間だ、せめて最後は潔くお覚悟をお決めありたい。」
ラインハルトの眼が細ま
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