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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十五話 帝都オーディンを急襲します!!
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のこと、ここを突破することはかないません!」
「駄目か・・・・。」
流石のベルンシュタイン中将もあきらめざるを得なかった。彼は無念の叫びを飲み込んで、退却していったが、その途中で「思わぬ拾い物」をした。前後から挟み撃ちにされ、急した挙句に飛び込んだ部屋にまだほんの数歳ばかりの子供がいたのだ。
 はっとしたベルンシュタイン中将の脳裏にひらめくものがあった。喚こうとする子供の口を持参したクロロフォルムを浸した布で覆い、失神させる。それを肩に担がせると、彼は部下たちと共に地下に姿を消したのである。


 ヴァルキュリア艦上ではラインハルトが諸提督からの報告を待っていた。ブリュンヒルトは部下たちに任せ、自身はイルーナの旗艦に搭乗してここまでやってきたのだ。帝都の制圧は概ねうまくいったものの、ブラウンシュヴァイク公爵の身柄は逃がしたという。ブラウンシュヴァイク公爵の私設艦隊がどこからともなく現れて公とともに消えたのだった。これはベルンシュタイン中将らがラインハルトが抵抗した場合に備えてあらかじめ私設艦隊を付近に待機させるという献策をした結果だったが、それが別の結果に功を奏した形になった。衛星軌道上に展開していたフィオーナ、ミュラーの二艦隊に関しては数千隻でしかなく、1万隻を超えるブラウンシュヴァイク公爵の艦隊を強襲したものの、ついに取のがしてしまったのだった。
「百の目標を立て、どのように綿密な策を立てたとして、そのすべてが達成できるとは限らぬ。心配はない。既にガイエスブルグを始めとする主要要塞は我々の手で掌握してある。また、ブラウンシュヴァイク星系には既に討伐軍が向かっている。奴らが帰る場所など、この帝国本土にはありはせぬのだ。」
ラインハルトそう言うとともに、両者をねぎらった。ガイエスブルグにはアイゼナッハを派遣し、レンテンベルク要塞にはミッターマイヤー艦隊四天王であるジンツァー、ドロイゼンの両名を差し向け、ガルミッシュ要塞にはビューロー、ベルゲングリューンの両名を、さらに周辺星系にはロイエンタールを主将とし、ワーレンを補佐として差し向けている。
 ヴァルキュリアの艦橋で総指揮を執り続けているラインハルトの下に本隊到着の知らせが届いた。メックリンガー以下も急報を聞いて強行軍を重ね、やってきたのである。
また、ジークフリード・キルヒアイスは未だこの時には少将であったが、ラインハルトは先の戦いの武功と合わせ、このたびの戦いでブラウンシュヴァイク派拠点制圧の功績と合わせ、近々彼を一気に大将に昇進させようとしていたのだった。なお、イゼルローン要塞には当初の予定通りケンプが留守役となっていた。
 ラインハルトはヴァルキュリアから総旗艦ブリュンヒルトに歩を移し、そこで自分の旗艦からシャトルでやってきたキルヒアイスと再会を果たした。無言で親友の手を握りしめ
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