暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十五話 帝都オーディンを急襲します!!
[6/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
下、ご決断を。」
ベルンシュタインはブラウンシュヴァイク公に迫った。
「・・・・やむを得ん。」
そう声を絞り出したのは60秒が経過しようという時だった。
「事ここに至ってはもはや仕方あるまい。我らがおとなしくしたところであの孺子が引き下がるとも思えぬ。よかろう、ベルンシュタイン、フェルナー、卿等は直ちに宮殿に赴き、皇帝陛下をお連れ申し上げよ!!」
『はっ!!!』
「他の者はただちに帝都の脱出にかかれ!!」
大きくうなずいた一門はあたふたと邸を離脱した。もはやとるものもとりあえず逃げるのを最優先にするという格好になり、ろくに自分の邸に戻らずまっすぐに私設宇宙港を目指した。既に宇宙港はローエングラム陣営の手によって制圧され、そこに向かった貴族の一団がとらえられたという情報が早くも入ってきたからである。その点ブラウンシュヴァイク公の保有する私設宇宙港であれば、いかにローエングラム陣営と言えども直ちには手が出せない。第一その場所はブラウンシュヴァイク公爵他一門のごく限られた人間と宮中のごくわずかな人間しか知らない場所にあるのだ。



神聖なるノイエ・サンスーシにおいて銃声が響き渡ることはありえない事であるが、この時ばかりは違っていた。宮廷内部においてエネルギーが飛び交い、片っ端から穴をあけていく。人間も、陶器も、家具も含めてすべてを。
「いたぞ、あそこだ!!」
「逃がすな!!」
「乱の首魁を捕えろ!!」
 ベルンシュタインとフェルナー大佐が地下通路から宮中に突入した時、すでに宮殿は兵士たちで満ち満ちていた。
「駄目だ、とても皇帝陛下の元に行きつくことなど出来ん。」
フェルナー大佐が音を上げた。大佐と中将は壁に潜み、廊下を隔てて向かい合い、ブラスターを構えていた。
「ここは退却するのが最善手でしょう。」
「退却だと?いや、駄目だ。それでは事態を一層悪くするだけではないか。」
「では、あなた一人でおやりなさい。私は降ろさせてもらう。こんなところで犬死をするほど愚かではないつもりなのでね。」
そう言い捨てると、ベルンシュタイン中将が止める暇もなく、フェルナーは身をひるがえしてかけ去っていった。
「おのれ・・・!!」
やはりフェルナーは裏切るか!!ベルンシュタイン中将は唇をかんだが、まだそばに部下たちが残っていることに気が付いて冷静さを取り戻した。
「正面突破が無理であれば側面から回り込むという事もできる。ついてこい。」
部下たちを叱咤し、ベルンシュタイン中将は端末地図を頼りに突き進んだ。風のごとく現れる兵団を相手にするうちに部下たちはみるみるうちに四散、あるいは屍をさらしていく。
「いたぞ!!」
「撃て、構わん!!」
階上に現れた多数の兵士たちが放ったブラスターにベルンシュタイン中将も怯んだ。
「駄目です!とても
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ