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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十五話 帝都オーディンを急襲します!!
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ヴァイク公!!」
ドアが一杯に開け放たれ、アンスバッハが飛び込んできた。
「騒々しい!何事か?」
「外をご覧くだされたい!」
その様子がただ事ではなかったので、ブラウンシュヴァイク公もフレーゲル男爵も一門の者たちも外に駆け寄って窓を開けた。とたんにものすごい騒音と風圧が鼓膜に突き刺さってきた。
「これは・・・・!!」
ブラウンシュヴァイク公爵が愕然となる。その傍らではフレーゲル男爵が口を半開きにして帝都上空を眺めていた。
あり得るべからざる光景だった。戦艦群が帝都オーディン上空に、しかも邸すれすれにまで飛来してきたのだった。
軌道上に展開したフィオーナ、ミュラーの両艦隊は制空・制宙権を確保し、ラインハルトを始め、ミッターマイヤー以下諸提督の艦隊は一路オーディンに強行着陸を敢行した。降下する戦艦群より射出された揚陸部隊が帝都の要所要所を制圧しにかかった。軍務省、宇宙艦隊総司令部、統帥本部、さらには各省、管制局、交通、ライフラインなど帝都の眼と耳はブラウンシュヴァイク公爵たちが窓に駆け寄った時には既にすべてラインハルトの手に陥ったのである。
『私は帝国軍大将ウォルグガング・ミッターマイヤーである。ブラウンシュヴァイク公に告ぐ、降伏せよ。しからざれば突入し、卿等を捕縛することとなろう。繰り返す――。』
帝都上空に護衛艦隊に守られながらミッターマイヤーの旗艦ベイオウルフが姿を現した時、ベルンシュタイン中将はすべてが露見したのを悟らないわけにはいかなかった。
「・・・・・!!」
ベルンシュタインは凄まじい形相で帝都上空を見ていた。敵の裏をかいたはずではなかったか。急行するラインハルト艦隊は多く見積もっても2万余隻。それを10万余の正規艦隊が迎え撃つ以上敗北などはありえないはずではなかったのか。
ブラウンシュヴァイク派閥は慌てふためいていた。早くも公の邸を捨てて逃亡を図ろうとする人間が続出している。だが、ベルンシュタインにはまだ別の手があった。彼は立ち騒ぐ人々をなだめ、ようやく彼自身の腹案を述べることができた。
「こうなればやむを得ませぬ。皇帝陛下を奉戴し、帝都を脱出し、一路ブラウンシュヴァイク星系を目指しましょう。」
「皇帝陛下を人質にするというか!?」
ブラウンシュヴァイク公爵ら居並ぶ一門は驚きのあまり口の機能を失ったかのようだった。奉戴というが、要は人質である。
「左様です。皇帝陛下の御身さえこちらが掌握すれば敵がどのような手段に出ようとも正義は我々にあり。日和見をしている諸侯はおろか軍の大部分は我らに味方するに違いありません。」
「・・・・・・・。」
思い切った手に誰もかれもが色を失っている。一歩間違えればそれこそ反逆者の名を与えられるのは間違いないからだ。あのアンスバッハでさえも色を失っている。
「閣
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