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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十五話 帝都オーディンを急襲します!!
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になったので、今積極的に放送していますよ。彼女の功績をたたえる番組として、ね。」
「・・・・・・・・。」
信じられなかった。どこかに綻びが生じて破綻するはずだ。絶対に。
「綻びが生じるとお思いなのでしたら、それは間違いです。何故ならかの者の打ち出している政策にはある一つのイレギュラーの要素がある。お分かりですか?」
ファーレンハイトが鋭い眼差しで尋ねた。
「・・・いいえ。」
「狂信、です。」
「キョウシン・・・・。」
「仮に今かの者が号令を発すれば、自由惑星同盟130億人は帝国に特攻を仕掛けることもためらわないでしょう。かの者が発する号令はまさしく『麻薬』そのものなのです。それがどのように常識から外れ、理性のタガが外れたもので有ろうとも、同盟市民は従うでしょう。」
「そんな・・・・。」
もはや息を飲むことしかできなかった。カロリーネ皇女殿下はシャロンの危険性についてウィトゲンシュティン中将らとともに以前マーチ・ラビットでの協議の場にいたこともあるし、アルフレートとも話したことがある。
だが、まさかこれほどとは――。
(酷い・・・・これ、帝国よりも酷いじゃないの・・・・・・。)
呆然としているカロリーネ皇女殿下に、ファーレンハイトの後を引き取ったシュタインメッツがなおも現状の説明を続ける。
「今や軍上層部においてもシャロン派と呼ばれる人間がほぼ主要な地位を占めています。シャロン派でないものと言えば、シトレ大将閣下、ウィトゲンシュティン予備役中将閣下、ヤン・ウェンリー中将閣下他わずかしかおりません。」
「政界においても今や与野党が関係なくほぼすべてが最高評議会議長の信奉者になってしまっています。こんなことは・・・常識ではありえない事です。まるで、彼女が魔力か得体のしれない力を行使でもしなければ、こんなことはありえない・・・・。」
アルフレートが最後を引き取った。ありえない、そう、アルフレートの言う通りだ。こんなことはありえない。あり得るはずがない。
「いったい何が・・・・何がどうなっているわけ・・・・。」
カロリーネ皇女殿下は口の中でそうつぶやくほかなかった。
* * * * *
ラインハルト艦隊は以前にも勝る速度をもって航行している。フォーゲル、エルラッハ、そしてシュターデン、ブリュッヘルらを何としても捕捉撃滅しなくてはならない。彼らが敗北の知らせを帝都に打電すれば如何なる事態が勃発するかわからない。
そのことを危惧していたローエングラム陣営は艦のエンジンに負荷をかけ続けてでも全速航行を続けさせたのだった。道中急行してきたミュラー艦隊を加え(もっとも急行軍の為に5割ほどだったが)一路帝都オーディンを目指していた。
だが――。
ローエングラム陣営はフォーゲル、エルラッハ、シュターデン及び
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