暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十五話 帝都オーディンを急襲します!!
[2/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
区2丁目においてフーエン・グリン容疑者32歳他3名が最高評議会議長に対するテロ等準備罪の容疑で逮捕されました。警察によりますと、4人はシャロン・イーリス最高評議会議長の肖像画を破損し、さらに議長公邸への侵入を図ろうとしているところを逮捕されたとのことです。』
「これは――!」
アルフレートが息をのむ。淡々と読み上げる女性アナウンサーの声に比して内容は深刻そのものだった。次々と専門家のコメントや街頭インタビューの様子が映し出されていく。それらに共通していることは、口を極めてシャロンを賛美し、襲撃者を罵っていることだった。
『まったく信じがたいことをする輩ですな、あの国民の母とも呼ばれる最高評議会議長を暗殺せんとするとは――。』
『彼らは卑怯なテロリスト以外の何者でもありません――。』
『厳罰な処置を行うべき――。』
ファーレンハイトはTVを切った。
「テロ等準備罪などとありますが、彼らはシャロン・イーリス議長をただ一言非難すべく集会を開催しようとしただけだとある筋から聞いております。」
「でっち上げにもほどがあるわ・・・・。」
カロリーネ皇女殿下は身を震わせた。シャロンをただ一言でも批判した人間は即刻逮捕され、衆目に罵倒されながら監獄行きである。これはヨブ・トリューニヒト政権と同じ、いや、それ以上の強硬手段だった。
「彼女は表向きは経済の自由化を掲げ、さらに後方ライフラインの人員に予備役を当てて人的資源の供給を行っています。おまけに惑星間航行輸送手段について軍の技術を民間に供与して護衛艦の充実も図っている。公共事業にも着手して就職口を増やし続けていると聞きます。みんな彼女を支持する理由がこれです。おまけに――。」
と、アルフレートが言った。
「おまけに?」
「対フェザーンに対する強硬姿勢も評価されています。フェザーン資本を同盟が接収し、フェザーンからの国債については返済を拒否、無効化すると宣言しているんですよ。」
カロリーネ皇女殿下は仰天した。
「フェザーンの資力がなかったら、同盟はつぶれるじゃないの!?」
「だからフェザーンそのものを切り離したんですよ。同盟は同盟のみで経済を循環させることにしたんです。自由惑星同盟と言ってもその内情は多国連合ですから、それぞれが得意な物を相手に供給する体制を作り上げればいいというわけです。そして彼女は遥か数年前からそれに着手していた。」
「フェザーンが気づかないはずがないじゃない!報復の為にダミー会社を使って乗っ取りをかけてくるんじゃないの?」
原作でもそうあったはずでしょう?という言葉はファーレンハイト、シュタインメッツの顔を見て飲み込んでしまった。
「そのフェザーンに対して逆に乗っ取りをかけていたんですよ。主だった主要企業は悉く彼女の手に落ちています。それを秘密にしておく必要性が皆無
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ