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提督はBarにいる。
夏の素麺レシピ特集・その1
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海苔等:お好みで



 さて、夏場は冷たい物ばかり食べて体内が冷えて内臓が弱ってしまう……よくある夏バテの典型的パターンだ。それを解消するには温かい物を食べて体内を温めてやればいい。そこでそうめんに温かいつけ汁を付けようと考えたのがこれだ。まず、長ネギは5cm位の長さにぶつ切り、豚バラは一口大の大きさに切り揃える。

 鍋に油を引かずに熱し、ぶつ切りにしたネギを焼いていく。油を引くとこのあと加える豚バラの脂と合わさってくどくなっちまうからな、こんがりと焼き色がつくまでじっくりと焼いていく。

 ネギに焼き色が付いたら鍋の端に寄せて、空けたスペースで豚バラを焼いていく。この時、余分な脂がかなり出るのでキッチンペーパー等で拭き取っておく。

 豚バラにもしっかり火が通ったら水を加えて煮立たせていく。恐らくアクもでるから、しっかりと取るようにな。沸騰して来たら酒、砂糖、ほんだしを加えてひと煮立ちさせ、仕上げに醤油を味見しながら適宜調整しつつ加えていく。目安としては麺を入れる事を考えて少し濃い目の味付けにするといいだろう。

 器に盛り、仕上げに七味やラー油、きざみ海苔等の薬味を添えたら完成。




「おらよ、お次は『豚ネギつけ汁』だ」

「ほう、夏場に敢えて温かいつけ汁とはな」

「でも、美味しいですよコレ。素麺だけじゃなく冷や麦とかうどん、お蕎麦なんかにも合いそうです」

 しっかりと分析しながら味わう大和と武蔵に対して、ニ航戦コンビはがむしゃらにズルズルと啜っている。

「う〜ん、この味付けなら麺を食べきって物足りなかったら、ご飯を入れても美味しいかも……?」

「あ、それいい!すっごくいい!天才か蒼龍!?」

 いや、バカだろ。主に脳味噌と胃袋が。

「てなワケでぇ〜……」

「提督、ご飯下さい♪」

「炊いてねぇよ」

「「なんで!?」」

 綺麗にハモりやがった。そもそも今日は鳳翔の為の素麺メニュー試食会なんだ、米なんて炊いてあるワケがねぇだろが。

「ほら、蒼龍に飛龍ちゃん。私の分の素麺食べてちょうだい?私は味見が出来れば十分だから」

 そう言って鳳翔は自分の分の素麺を2人に分けてやる。まぁ、この後も沢山レシピを出す予定だしな。ペース配分としちゃあ正しいが、なんか釈然としねぇ気分だ。
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