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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
604部分:第四十七話 顔良、仲間外れになるのことその三

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第四十七話 顔良、仲間外れになるのことその三

「どうもいけ好かないのよ」
「麗羽様も仰ってます」
「名門の嫡流で大将軍のお傍にあって」
「しかも頭が凄く切れるんですよね」
「何でもある感じですよね」
「そんな人間だからよ」
 また言う曹操だった。
「私も嫌いよ。どうせ私はね」
「華琳様、それ以上は」
「やはり」
 曹仁と曹洪が話すのだった。
「仰らぬ方が」
「そう思いますが」
「そうね。失言だったわ」
 曹操もここで止まった。二人に言われてだった。
「仕方ないわね。それじゃあ」
「はい、話を戻して」
「それで」
「話はわかったわ」
 曹操はあらためて顔良と文醜に述べた。
「私の方はそれでいいわ」
「はい、それでは」
「そういうことで」
「ここまで来て御苦労だったわね」 
 二人に微笑みを向けての言葉だった。
「それじゃあこれからだけれど」
「また御会いしましょう」
「そういうことで」
「待ちなさい。すぐに帰るつもり?」
 微笑みはそのままだった。
「ここに来てすぐに」
「はい、そうですけれど」
「それが何か?」
「水臭いわね。折角ここに来たんだし」
「折角といいますと」
「何かあるんですか?」
「少し楽しんでいきなさい」
 こう二人に話すのだった。
「いいわね。何かね」
「えっ、ですが」
「何かそれって」
「図々しいとかいう言葉はなしよ」
 二人の言葉を事前に察してであった。
「いいわね」
「ううん、それじゃあ」
「それでいいですか?」
「文醜を満腹にさせてあげるわ」
 こうも言ってみせる曹操だった。
「楽しみにしていなさい」
「そりゃ凄いですね」
 文醜は曹操のその言葉を聞いて明るい顔になった。
「じゃあ曹操様、お言葉に甘えまして」
「顔良もね。楽しんでね」
「すいません、何かあって来た時はいつもですよね」
「それが礼儀よ」
 何でもないといった感じの曹操の今の言葉だった。
「私達だってあれじゃない」
「こちらに来た時は」
「まあそうですけれどね」
「お互いにそうしてるじゃない。だからいいのよ」
 こう話すのだった。
「そういうことでね。それじゃあね」
「有り難うございます」
「たっぷり食わせてもらいますね」
「じゃあ二人共ね」
「楽しみましょう」
 曹仁と曹洪も笑顔で二人に話してきた。そうしてだった。
 二人は曹操に御馳走による歓待を受けた。その後でだった。
 文醜は許緒とだ。笑顔で話をしていた。
「いやあ、満腹満腹」
「たっぷり食べたね」
「ああ、全くだよ」
 二人で向かい合って座りながらの話だった。

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