ペルソナ3
1784話
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そう考えると、5階までを短縮出来るというターミナルの存在はありがたい。
……とか何とか喜んでおいてなんだけど、もし明日また塔を攻略する時に5階を攻略出来なかったら、一体どうなるんだろうな。
いや、原作がある事を考えれば、多分大丈夫だとは思うんだが。
「5階にこのエントランスと行き来可能なターミナルがあるのだとすれば、恐らく10階、15階、20階といった風に5階ずつにあると考えてもいいだろうな」
「本当にそんな風になってるの?」
「確実とは言えないけど、多分かなり高い確率で」
実際に上の階を攻略していかなければ確実にとは言えないが、それでも俺は半ば確信していた。
「そうね。このまま進めばいずれ明らかになるでしょうね。……それで、今日はどうするの? 6階に向かってみる?」
「いや、止めておこう。何だかんだで今日はもうそれなりに時間が経ってるし、上の階層を攻略している時にこの現象が終わったら、どうなるのか分からない」
「……分かったわ。じゃあ、エントランスに戻りましょうか」
小さく深呼吸すると、ゆかりはゆっくりとターミナルに向かって進んでいく。
俺が使って安全だと確認は出来ていても、やはり自分で直接使うとなると色々と違うところがあるのだろう。
若干緊張した様子のゆかりがターミナルに入っていき、やがてその姿は消える。
そんなゆかりの後を追うように、俺もまたターミナルの中に入る。
すると次の瞬間、俺の姿はエントランスの中にあった。
そして周囲を見回しているゆかりの姿も確認出来る。
「どうだ? エントランスだろ?」
「そうね。……ええ、そうね」
何か気になるところがあったのか、自分に言い聞かせるように呟くゆかり。
いや、本当に何があったんだ?
ゆかりがターミナルに入ってから俺がその後に続くまでは数秒程度の誤差しかなかった筈だ。
だとすれば、その数秒で何かがあったことになるのだが……
結局ゆかりの様子だけを見てそれが何なのかを悟るのは難しいと判断し、単刀直入に尋ねる事にする。
「何かあったか?」
「え? ううん、何でもないの。ただ、ちょっと……数日前まではこんなことになるとは思っていなかったから。それに……」
「それに?」
何かを呟こうとしたゆかりの言葉を促すようにそう告げると、ゆかりはすぐに自分が何かを口に出しそうになっていたというのを理解したのか、慌てて首を横に振る。
「ううん、何でもない。それより、早く塔を出ましょ。このままエントランスで時間を潰していて、この現象が終わったら少し面白くないわ」
そう言葉を告げ、エントランスから出ていくゆかり。
まぁ、俺とゆかりが会ってから、実際にはまだ数日しか経っていない。
色々とイベントがあっ
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