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転生とらぶる
ペルソナ3
1784話
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ば俺の言葉を否定出来る筈などなく、俺の言葉に頷く……かと思いきや、微妙に心配そうな表情で口を開く。

「このターミナルが今までの物と違うのは分かったけど、それだとこのターミナルがエントランスに続いているのかどうかも分からないんじゃない? もしかしたら、エントランスとは全く違う場所に続いている可能性もあるような気がするんだけど」
「それは……否定出来ない事実だな」

 小ボスのいる場所だったから、他の場所にターミナルが繋がっているかもしれないというゆかりの言葉は、決して間違ってはいないだろう。
 なら、どうするか。
 答えは簡単だ。

「じゃあ、俺がこのターミナルを使って、どこに続いているのかを調べてみる」
「え? ちょっ!? 別に私はそういうつもりで言ったんじゃ……」
「ゆかりの言いたい事は分かってる。けどな、いつまでもこのままここでこうしている訳にもいかないだろ。なら、このターミナルの先がどうなっているのかを、調べる必要がある。で、当然それを調べるのは俺かゆかりのどっちかになるんだが……そうなった時点で、どっちが行くかは考えるまでもないだろ?」
「それは……そうだけど」

 ゆかりも俺の言葉に反論を口に出来ない。
 実際、このターミナルの先が本当にエントランスに続いているのかどうか分からない以上、それを確認する為には誰かが行くしかないのは明白だった。
 そして何か不測の事態が起こっても、俺の場合はどうにでも対処出来る自信はあるが、ゆかりの場合は戦闘に参加するようになったのはここ最近でしかない。
 ……それでも本当の素人とは違い、弓道部で練習をしていただけあって、それなりの技量を持っているので何とか出来ているのだが。
 ただし、あくまでもそれは技量であって、度胸という点では全くの素人よりも少しはマシって程度だったが。
 それでも、敵が影……つまり人間ではないという事は、ゆかりの精神的な負担をかなり軽減しているのは間違いない。
 もしこれで、実は敵がどこかの組織の人間だったりしようものなら、恐らく……いや、間違いなく攻撃を躊躇うだろう。
 つい数日前まで一般人だったのだから、それは別におかしな事でも何でもない。
 ともあれ、このターミナルが繋がっているのがどこなのかが分からない以上、もしかしたら、この現象に関わりのある人間のいる場所に繋がっているという可能性も決して否定は出来ない。
 それを確認するのであれば、俺がターミナルに入るのが最善の選択肢なのは間違いない。
 ……まぁ、俺がいない間に影が出てきたら、という心配もあるが……その辺りは炎獣も護衛につけているし大丈夫だろう。
 このままゆかりを説得してもいいんだが、意外に強情なゆかりだ。
 説得するのは無理……という可能性も十分にある。
 だとすれば、この
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