ペルソナ3
1783話
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、マハブフといった俺が知らない魔法がある。
そう考えれば、何か俺の知らない魔法で見張られているという可能性は決して否定出来ないのは間違いないのだ。
だが、そんな俺の言葉に、ゆかりは一瞬の躊躇いもなく首を横に振る。
「こっちの都合でアクセルについてきてるのに、少し嫌な事があったからってそれを止めるつもりなんかないわ」
「……そうか」
個人的には、それこそゆかりがいない方が塔の探索は早く進むんだが……その辺りを言っても、仕方がない。
それにゆかりがこの世界の原作に出てくる人物である以上、鍛えておいて不都合はないだろうし。
そんな訳で、結局俺とゆかりはそのまま塔の中を探索していく。
そうして4階で上に向かう階段を見つけ、そのまま5階に上がり……
「うん? 空気が違うな」
ふと、その階層に流れている空気に違和感を覚える。
「え? そう? 別に私は何も感じないけど」
「もっと戦いに慣れてくれば、その辺りも理解出来るようになる」
そう告げ、改めて周囲を見回す。
この階層までは、特に問題なくやって来る事が出来たが……どうやらこの階層は、微妙に違うらしいな。
「そう? ……で、結局この5階には何があるの?」
「さて、何だろうな。そもそも、この現象の中でぶつかる影は今まで戦ってきた相手とは勝手が違うからな。どうしても、その辺りは判断しにくい。……ただまぁ、予想は出来る」
「予想?」
「ああ。ここは5階だ。……切りがいいと思わないか?」
「……ちょっと、何だか微妙に嫌な予感がするんだけど、気のせいよね?」
「だと、いいんだけどな。普通に考えれば、中ボス……いや、小ボスといったところか」
パターン的には、そこまで間違ってはいないだろう。
勿論違っている可能性も十分にあるのだが、それでもやはり……と、そう思ってしまっても不思議ではない。
不安そうな表情を浮かべているゆかりを落ち着かせる為に、軽く頭を叩く。
「心配するなって。そもそも、相手がどんな奴でも、俺に勝てると思うか? まぁ、どうしても怖いのなら、ゆかりはここで塔を出てもいいけどな。ここで怖がってるようじゃ、お前はこれから先は役に立たないだろうし」
挑発するようにそう告げると、ゆかりの顔が不安そうなものから俺を睨むようなものに変わる。
「私は戻らないわよ。自分でこの塔を攻略して、この現象の秘密を解明するって決めたんだから」
「……まぁ、ゆかりがそう言うなら、それでもいいけどな」
本人のやる気があるのであれば、それはそれで構わない。
そんな風に考え、俺はゆかりに頷きを返す。
「なら、行くか。……言っておくけど、この階にいるのは多分ゆかりだと太刀打ち出来ないような相手だ。俺も気をつけるけど、
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