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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
603部分:第四十七話 顔良、仲間外れになるのことその二

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第四十七話 顔良、仲間外れになるのことその二

「そうした方でなければいけませんわ」
「それに益州もありますし」
「問題山積みですね」
「洛陽も今はさらにややこしいようですし」
 このことも話す袁紹だった。
「ですがさしあたっては」
「はい、それじゃあ」
「あたい達は今から」
「頼みましたわよ」
 こうしてだった。二人は曹操のところに向かった。そしてすぐに曹操にそのことを話すのだった。彼女は今は左右に曹洪と曹仁を擁している。
 そのうえでだった。二人の話を聞くのだった。
「成程ね、わかったわ」
「はい、それではです」
「そういうことで」
 二人は微笑んで曹操に述べていた。
「申し訳ありませんがその際はです」
「そちらで御願いしますね」
「ええ。わかってるわ」
 曹操も微笑んで二人に返す。己の執務室のその机に座りながらの話だった。
「それは安心して。それと」
「徐州のことですけれど」
「それもそういうことで」
「私も考えていたところなのよ」
 曹操は溜息めいた口調で述べた。
「あそこにしっかりした人が来てもらいたいってね」
「やっぱりそうなんですか」
「曹操様も」
「そうよ。今は只でさえ混乱しているのね」
 漢王朝の力が衰えているからだった。
「帝もね」
「帝、そうですね」
「あの方はまあ」
 皇帝の話になるとだ。口ごもる彼女達だった。
「宦官達の言いなりですから」
「どうにもなりませんね」
「宦官の中でもね」
 曹操は憂いのある顔で話していく。
「張譲がね」
「聞いています」
「相当やばい奴なんですよね」
「そうよ。だからね」
 それでだというのであった。
「何とかしたいところだけれど」
「何進将軍もどうしようもないですか」
「あいつだけは」
「司馬慰がいるようだけれど」
 曹操はこの名前を言う時その顔を微妙に歪ませた。
「それでもみたいね」
「司馬慰さんですか」
「あの名門の嫡流の」
「そうよ。清流のね」
 曹操の口調が忌々しげなものになってきていた。
「麗羽も言っているわね」
「はい、何かと」
「すっごく面白くなさそうに」
「ちょっと文ちゃん」
 顔良は文醜の今の言葉を咎めようとしてきた。
「その言葉は」
「いいじゃねえかよ、本当のことなんだし」
「そういうことじゃなくて。曹操様の御前よ」
「あっ、そうか。そうだったな」
「だからね」
「ああ、それはいいわ」
 曹操は微笑んで二人の言葉はいいとしたのだった。
「私達も言ってることだし」
「そうなんですか」
「そっちもですか」
「そうよ。私もあの女は嫌いよ」
 嫌悪を見せた言葉だった。

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