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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica2-B特殊機動戦闘騎隊〜Clue〜
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「あ・・・!」

暗殺者が背後に発生した空間の歪みの中に後退して消え去った。ああやって転移と出現を繰り返しながら、私の攻撃を迎撃していたんだって判る。

『砲撃手のシグナル・・・ロスト! どこに転移するのか不明なので、警戒をお願いします!』

「どこに転移するか判らないなら、釣り上げればいいでしょう・・・! 周囲のリアルタイム映像モニターを用意して」

『了解です!』

――悪魔の角(ディアブロ・クエルノ)――

周囲に複数のモニターが展開されて、映し出される景色に注意を払いながら、カートリッジをロードして魔力を増加し、その分の魔力を氷角50本へと変化させる。どこから襲撃が来ても即カウンターが出来るように角先を軍艦へ向けて展開。さらにもう1発カートリッジをロード。

「シュート!」

まずは、レールガンの連射で全弾が迎撃されないように、直射じゃなくて曲線・直角軌道でバラバラに向かうように射出する。

「さぁどう出る!?」

スタンバイしている術式をいつでも発動できるようにしながら砲撃手の出現を待つ。そしてそれはすぐに訪れた。1枚のモニターに映り込むのは、軍艦を挟んだ向こう側――前方600mに発生した空間の歪み。そこから砲撃手がスッと出て来て・・・

――ブラストディセミネーター――

左脇に挟んだデバイスの砲口から放射状に発射される光線、その数はおよそ20弱。光線は軍艦の周囲にまで伸び、そしてドォーン!という轟音と一緒に球状に炸裂。角弾の全てを呑み込んで迎撃して来た。

「レールガンの他にもあんな攻撃手段もあるわけか・・・!」

――穿ち止める氷杭(エスタカ・クアルソ)――

スタンバイしてた術式を即座に発動。攻撃じゃなくてバインド効果のある冷気の槍1本を高速射出。砲撃手は迫る槍を迎撃するでも防御するでもなく、背後の歪みの中へ消えることで回避した。

「ほらほら、逃げてばっかりで軍艦を護れると思わないでよ!」

――氷奏刃(イエロ・コラソン)飛刃(アギラス)――

離れた所からコソコソと砲撃を撃ち込んで来るだけの腰抜けをあぶり出すため、私も軍艦の周囲を飛び回りながら軍艦へと攻撃を加えていく。砲撃手も負けじと迎撃して来るんだけど、「武装が変化してる・・・!」ことが判った。両脇に挟み込んでた大砲型デバイスは持って無くて、右手には拳銃型のデバイスを持って、左手はスナイパーライフル型デバイスのグリップを持ち、長い銃床は脇に挟んでる。

――クロスファイアシュート――

――ブレイクチェンジャー――

魔力弾の連射と、射線が途中で変わって曲線を描く砲撃による弾幕で、私の攻撃を完全に迎撃して来る。ここまで完璧に防がれると「なんか腹立つ」けど、奴の撃破はもう譲るよ。

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