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Epica2-B特殊機動戦闘騎隊〜Clue〜
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力を付加させる。

(おーっと。砲身がこっち向いた・・・!)

副砲って呼ぶらしい砲門8門が私に向いたのを視認。直後に魔力じゃないエネルギー砲撃が発射されたんだけど、直撃コースは1つとしてないのが判る。つまり「威嚇射撃・・・」ということ。けど止まったり引き返さなかったりすると、「今度は直撃コース」になった。

「ハズレ〜♪」

特騎隊はその任務の性質上、本当に強くないといけない。だから日々部隊内で模擬戦をやるんだけど、もうルシルが射砲撃が変態的に厭らしい。いろんな射砲撃を見てきたけど、ルシルの射線は酷い。誘導操作弾と直射弾の混成弾幕で、しかも視覚できないステルス弾まで使ってくる始末。

「(だから見えてる上に遅い砲撃なんて・・・)障害にすらならない!」

――氷柱弾雨(セリオン・エクサラシオン)――

高度を上げることで砲撃の弾幕を避け、高度100mのところで魔法を発動。全長40m級の六角柱型の氷柱を6本と軍艦の側に落とす。砲撃は迎撃の為に発射されるようになったことで私はフリーに。

極雪轟嵐(ベンティスカ・レモリーノ)・・・!」

氷柱を穴だらけにはしたけど完全には破壊できなかった軍艦は、海上に落着した氷柱が起こした大波に呑まれた。そこに私の周囲に発生させた球状の吹雪3基を “シュリュッセル”の腹で打って、「シュート!」の号令と共に竜巻状の砲撃として発射させた。

「よぉーし、着弾♪」

グラグラと波に揺られている所為で迎撃は出来なかったみたいで、私の攻撃を全て受けた軍艦が急速に凍結していく。そんな中でも砲台を私に向けようと悪足掻きをしてきた。だけど射角が合わせられず、結局は何も出来ずに完全凍結された。

「とりあえず砲台をへし折って、攻撃能力を完全に無力化しておこうか」

完全に動きを止めた軍艦に近付こうとした瞬間・・・

――スナイプレールガンVersion 2.0――

「っ・・・!?」

目の前を何かが通り過ぎて行って、その衝撃に「ひゃあ!?」後方に弾き飛ばされた。急いで体勢を立て直そうとする中でも「ちょっ、待っ・・・!」問答無用で何かが飛来して来て、遅れて轟音が連続で耳に届く。これは「レールガン・・・!」なんだと察する。

「(弾体は小さい。ガジェットU型の小型レールガン・・・か?)とにかく!」

軍艦から無理やり距離を取らされた。彼我の距離は約100m。その位置まで来るとレールガンでの攻撃がピタッと止んだ。つまり砲撃手か、その指揮官は、私の撃墜じゃなくて軍艦を護るのが目的なわけだ。

『こちらナイト4! 特騎隊全隊に通達! 現在、謎の戦力と交戦中。敵攻撃手は視認できず! しかし攻撃方法は小型レールガンと思われる!』

――悪魔の角(ディアブロ・クエルノ)――
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