ペルソナ3
1782話
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新しい武器を試すのであれば、これ以上ない相手だろう。
勿論、本来なら塔を出た後、安全な場所で試すのがいいんだろうが……そもそもこの現象が終わった後でショートボウを使ってるようなところを見られれば、間違いなく警察に通報される。
だとすれば、この現象の最中に試してしまうのが手っ取り早い。
まぁ、塔から出て外で試すという手段もあるが、やっぱりこういうのは実際に使ってみないと詳しいとこまでは分からないしな。
「ゆかり」
「分かってる」
最後まで聞かずに、ゆかりは弓に矢を番え、引く。
相変わらず影は相手を見つけるのが下手なのか、こっちの様子に気が付くところはない。
勿論近接戦闘用の武器で奇襲をしようとするのであれば、影も気が付くだろう。
だが、ゆかりのように遠距離からの攻撃であれば、影もそれに気が付くのが遅れる。
つまり、確実にこちらから先制攻撃出来るという事でもある。
おまけに遠距離攻撃だけあって、向こうからこっちに攻撃を仕掛けるにしても近づいてくる必要がある。
ブフという氷の魔法はあるが、それは使っても炎獣によって防がれる。
そんな風に考えつつ、それでも何かあったらすぐに出られるように準備をしながら様子を見ていると、やがてゆかりは矢を離す。
真っ直ぐに飛んでいった矢は、しかし影に命中するのではなく、すぐ近くにある地面に命中した。
……まぁ、始めて使う矢でいきなり命中させることが出来るとは、俺も思ってなかったけどな。
ともあれ、そうなれば当然向こうも自分が攻撃されたということに気が付き、こちらに向かって近づいてくる。
だが、ゆかりは慌てない。
いや、寧ろ最初から矢が外れるのは予想していたのだろう。
近づいてくる影に向かい、改めて矢を番え……放つ。
三度目の正直ではなく、二度目の正直と言うべきか。
真っ直ぐに飛んでいった矢は、見事影の身体に突き刺さる。
その後は二矢、三矢、といった風に矢を射って、影を倒す事に成功するのだった。
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