第一部 少年たち
第四章
無慈悲な世界
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【現場には複数のオラクル反応を感知、小型種と大型種のアラガミが存在すると思われます。目的地にはもう一分少々で到着します。どうかご武運を】
移動用ヘリでアラガミが終結している現場に向かう。
ヘリコプターが空中停止する。ヘリの扉を開ける。そのまま地上へと降り立つ。
「現場付近に到着、索敵を開始します」
(もう一人ゴッドイーターが先についているって聞いていたけど、間違えだったのかな)
無線に連絡を入れる。あたりを見渡すが想像以上に物静かである。壮大にそびえ立つ対アラガミ装甲の周囲を歩く。対アラガミ装甲を除けば、アラガミが身を隠せるようなものはほとんどない。突如、空の光が遮られ、私の影は大きな影に飲み込まれる。とっさ前方に避ける。そのまま間髪入れずに態勢を立て直す。
(急にアラガミが降ってきた)
アラガミが落ちた振動で地面に亀裂が入る。
(こいつはボルグカムラン)
視線の先には巨大な尾針をもつサソリ型のアラガミがいる。神機を構える。
ボルグカムランは咆哮とともに大きな尾針で攻撃を仕掛けてくる。尾張は的確に私のいた位置の地面をえぐる。距離をとり銃モードに変形させる。
(相手は近接攻撃が得意なら、こっちは距離をとりさえすれば――
ボルグカムランは距離を詰めるように体を回転させて尾針で攻撃してくる。それを空中に回避する。狙いを定めて相手の顔面に数発弾丸を打ち込む、相手の視線が少しずれた隙に着地からのバック回転で再び距離を取る。
(まだ応援の要請は届いていない。でも今回の役割は無理に討伐するのではなく時間稼ぎだ。ここは手堅く冷静に対処すればいい)
ボルグカムランは再び尾針で貫きに来る。右、左、左とステップで回避する。
(縦からの攻撃は横に回避)
更に回転して尾針で薙ぎ払いをする。これもさっき同様飛んで回避する。
(横の攻撃は縦に回避すればいい、これで基本的には対応できる)
着地を狙ってボルグカムランが二連続で薙ぎ払いをしてする。後方に回避するのも尾針の先端が太ももに掠る。今度はそのまま飛んで押しつぶそうとする。踏まれまいと左右に回避する。着地の振動でバランスを少し崩す、その瞬間胸部に鈍痛がはしる。薙ぎ払いにより尾針の側面が直撃した。後方に飛ばされるも着地時に後方に勢いを流し、態勢を立て直す。
(距離がうまく取れなくなっている)
敵との距離がとれないのと被弾が多くなっているため、銃モードから剣モードに状態を変える。
(はやさが上がっている。さっきまでの動きよりもよくなっている。何この不気味な感じ。まるで神機使いと戦いなれているみたい)
距離ができたのを詰めるのではなく尾針から光の玉を飛ばしてくる。装甲を展開して守りに入る。
(なんて威力なの。腕が千切れる。後ろに吹っ飛ばされる)
光の玉の連撃が止んだと思いきや特大の光の玉が装甲に
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