第四十話 神戸に帰ってその二十五
[8]前話 [2]次話
「散歩に行くぞ」
「御飯の後でね」
「そうだ、三人でな」
妹達は行くつもりがないので留守番で、です。
私達三人は朝御飯の後実際にお散歩に出ました、そして。
海水浴場まで行きました、実際にかなり静かでした。その静かな青い海を見て言いました。
「賑わいもお盆までね」
「そうなのよね」
お母さんが応えてくれました。
「本当に」
「それで今お客さんはプールね」
「そちらよ」
「ううん、水泳ね」
「千里はあまり泳がないわね」
「泳ぐことはね」
どうにもなのです。
「好きじゃないから」
「水着になるのが嫌なのね」
「そうなの」
昔から水着には抵抗があります、子供の時からです。それは何故かといいますとスタイルに自信がないですしお肌を見せることが苦手だからです。
「だから別にね」
「水泳はだな」
「しないのね」
「泳げてもね」
実は泳げます、プールで五十メートルはクロールも平泳ぎも背泳ぎも出来ます。
「そっちはね」
「まあ別にいいけれどな」
「泳ぐお仕事もしないのよね」
「それじゃあな」
「別にいいわ」
「ええ。スイミングスクールの先生なんだか」
私にとってはです。
「もう絶対に無理よ」
「うちの近くにもあるがな、スイミングスクール」
「八条スイミングスクールね」
「通ってないしな、千里は」
「入ったこともないわね」
「ええ、苦手だから」
本当にこのこと尽きます。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ