第四百五十七話
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第四百五十七話 食べてみて
今田先生と今日子先生は夕食を作り終えてそのうえで二人で食べはじめた、赤ワインのコルクを抜いてそちらの用意もしている。
そしてスパゲティを食べはじめてだ、今日子先生が言った。
「やっぱりね」
「美味しい?」
「ええ」
そうだとだ、今田先生に答えた。
「いつも通りね」
「よかったわ、スパゲティはよく作ってるけれど」
「それでもよね」
「いつもパスタの茹で加減が気になっているの」
パスタの味について最も大事なものの一つであるそれがというのだ。
「それでね」
「アルデンテをなのね」
「気をつけているから」
だからだというのだ。
「それがいいとね」
「香織ちゃんにしても」
「いいわ、確かにね」
自分もスパゲティを食べてからだ、今田先生は今日子先生に笑顔で答えた。
「アルデンテね」
「いつも気を付けて茹でていると」
「失敗しないわね」
「やっぱり気をつけていたら」
それでというのだ。
「その分失敗しないと思うわ」
「油断が失敗の元だから」
「そうそう、どんな何度もやってることや慣れてることでも」
「まずは気を抜ない」
「絶対にね」
「油断したら」
「まさにその時は」
その時こそというのだ。
「失敗する時だから」
「気をつけてね」
「やっていくべきよね」
「最初からね」
二人笑って話す、そしてだった。
二人で一緒にワインを飲んで今度はこう言った。
「パスタには赤ワインね」
「これに限るわ」
「ロゼもいいけれど」
「第一は赤ワインよね」
「チーズもあるし」
「もう完璧ね」
パスタにチーズも合うというのだ、こうしたことを話しつつパスタもワインも他の料理も楽しんだ。そしてその後で。
後片付けと食器洗いをしながらだ、二人で笑顔で話をした。
「またパスタ作りましょう」
「そうしましょう」
こう話しながら夕食を終えるのだった。
第四百五十七話 完
2017・6・22
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