暁 〜小説投稿サイト〜
イナズマイレブン〜クロスライジング〜
イプシロン襲来!
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「ほらな。俺の言ったとおりだろ?あいつらにそんな平和的解決は望めねえよ」

アツヤくんが愚痴っぽく、漫遊寺のメンバーに向かい話す。

「でも、あの人たちエイリア学園に勝てるのかな?」

吹雪くんもそんな風に呟く。
鬼道くんは吹雪くんに対し話す。

「まあ仮にも裏の優勝校と呼ばれている程の実力だ。そう簡単に負けるとは思えない」

鬼道くんの言葉に私も頷く。

「そうだよね!垣田さん達が簡単に負けるはずないよ!」

私もこの時はそう思って疑わなかった。
そう、この時までは?。





「がはっ??!!」

無情にも垣田さんがゴールネットに押し込まれた。
これで何回目だろうか。

裏の優勝校、漫遊寺中学。
確かに実力者揃いで動きもいい。
しかし、イプシロンはそれすらも凌駕していた。
いや、あまりにも圧倒的な強さだった。

驚くのはそこだけではない。
まだ試合が始まって3分程しか経過していないのだ。

漫遊寺の選手たちは、全員が倒れてしまった。
ジェミニストームなんて本当に可愛げがあったくらいだ。

「終わりか」

デザームは全員が倒れたのを確認するとボールを出現させた。

そのボールを見た円堂くんは飛び出してデザームに叫んだ。

「待てデザーム!!俺たちが相手だ!」

私たち雷門イレブンはお互いに顔を合わせ頷いた。

「君たちの好きにはさせないよ!」

吹雪くんがそう言うと、アツヤくんもデザームに向かい話す。

「まあお前ごときに俺のシュートが止められると思わないがな」

デザームはアツヤくんの言葉に興味を惹かれたのか
ボールをもとに戻し、円堂くんに向かい話した。

「いいだろう!お前たち雷門中を試したくなった!」

デザームは楽し気にそう話すとベンチへと座り話した。

「さあ準備をするんだな」

私たちはユニフォームに袖を通しイプシロンとの試合に備えた。

「行くぞみんな!絶対に漫遊寺中は壊させないぞ!」

円堂くんの言葉にみんなが頷いた。そして春奈ちゃんが木暮くんを呼んだ。

「木暮くん!」

「な、なんだよ?」

春奈ちゃんが木暮くんに話す。

「仲間がやられて悔しいでしょ!やり返そう木暮くん!」

木暮くんは何か考えるように眉間にしわを寄せ
そして決心したように雷門イレブンに話した。

「ああ。やりゃあいいんだろ!」

「木暮!!」

円堂くんはその木暮くんの答えに嬉しそうに話した。

「よし!木暮やってやろうぜ!」

「お、おう!」

木暮くんも雷門中のユニフォームに袖を通し
私たちはグラウンドに並んだ。
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