0122話『イタリア艦達の相談と明石の偉大さ』
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前回の大規模作戦の時も少しどころかかなり疲れた表情をしていたのは記憶に残っている。
この世界に来るまでは知らなかった事だけど高速修復材を使用するときは必ず明石が入念なチェックをして安心して入渠できるようにいつも万全な状態を維持している事を知った私は明石の偉大さにホロリと涙を流しそうになったものだからな。
うちにはもう一人明石がいるけど育てていないために改修も手伝えないとのことで明石の補助に回っているとか……。
「とにかく明石がうちの生命線の一つなのは間違いない事実だから大切に扱ってあげないとな」
「そうね。私もよく入渠施設は使わせてもらっているけどとても環境がいいからお風呂と間違えそうだったわ」
「そうですね。私も安心して使えるから心強いです」
それで三人してほう……と特別な溜息を吐くのであった。
そしてローマが眼鏡をクイッと直しながら、
「さて、それじゃじっとしていられないわね。私もおそらくだけど今回は使われると思うでしょうから今からジムに行ってイメージトレーニングをしてくるわ」
「いいですね。私も付き合いますよローマ」
「そう。それじゃいきましょうか姉さん。それじゃ提督、また後で」
「失礼しました」
そう言って二人は執務室を出ていった。
しばらくして任務を片している執務室に新たな来客の姿が、
「提督ー! イタリア艦が新しく仲間になるかもしれないっていう話は本当ですか!?」
「ポーラもそれを聞いて気になって来てみました〜」
ザラとポーラが執務室に入ってきて先客の二人のように私に聞いてきた。
「……イタリアかローマに聞いたのか?」
「いいえ? リベッチオが言いふらしていたのを掻い摘んだだけです」
「そうか。そう言えば情報が出た時にリベッチオも一緒にいたな」
先日にリベッチオが執務室に清霜と遊びに来ていた時に大淀が新情報の電文を持ってきたので一緒に聞いていたんだよな。
二人して「誰が来るんだろう……?」と目を輝かせていた。
それなのでイタリアとローマにしたように同じ内容を教えてあげた。
そして、
「そうですか……今回はフランス艦にイギリス艦も同時にやってくるんですね。どんな方達か気になりますね」
「できれば〜、お酒が飲める人が来てほしいですね〜、ポーラとしましては……」
ザラは真面目に、ポーラは酒仲間が増えればいいな的な感じでともに新たに来るであろう仲間の事を考えていた。
「それんだけどもしかしたら今回は海外艦のみんなが主役になるかもしれないから心構えだけはしておいてくれ」
「お任せください! ザラ、一生懸命頑張りますね! ねっ! ポーラ?」
「はい〜。ポーラもできるだけ頑張りますねー」
「よし、ポーラは少し不安だけどもしその時がきたら存分に活躍してくれ」
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