第六話 幽霊の父
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れんが、こいつらが――」
「新生教導隊、ですね。流石良い人材が揃っているようですね」
ライカの発言に何か思う所があったのか。アラドが挙手して発言する。
「ライカ中尉は俺達のこと、ガキ扱いしないんすね」
「……もちろんです。貴方達の功績を聞けば、そんなこと誰も思いませんよ」
「へぇ〜。皆俺らの事を見れば、まず最初に子供扱いしてくるから意外でした」
「それはただ単に、その人の見る目が無いということですよ」
流石というべきか、区切るべきタイミングでカイが出て来てくれた。
「本日中尉には我々の訓練に参加してもらうこととなった。中尉はゲシュペンストに対してかなりの愛着を持っていてな。学ばせてやれるところがあれば、と思い来てもらった」
「よろしくお願いします」
「早速だが、中尉の腕を見たい。ゼオラ、やれるか?」
「はい! よろしくお願いします中尉!」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
すぐにシミュレーターでの模擬戦ということで、ゼオラとライカはそれぞれの席へ移動することとなった。PTの操縦席とさして変わらない。
インストールされているデータへ一通り目を通す。連邦の機体は大体入っているので、ゲシュペンストを選ぼうとライカはコントロールスティックを動かすが、“ある機体”でカーソルは止まった。
「少佐」
「どうした?」
「機体に指定はありますか?」
「いや、中尉の扱える機体で良い」
「ありがとうございます。なら……最初はこの機体で行きます。この機体じゃなきゃダメな気がして」
そう言ってライカはガーリオンを選択した。
ゼオラはもう選んでいたようで、すぐに仮想空間がディスプレイに映し出された。地上、それも森が比較的多い平地だった。
(……《量産型ヒュッケバインMk‐U》……。ある意味因縁の相手ですね)
この機体やAMのせいでゲシュペンストが軽んじられるようになったのだ。負けられない、そう思いながらライカは武装を確認する。
バースト・レールガン、アサルト・ブレード、マシンキャノンというオーソドックスな装備。対するゼオラ機はG・レールガン、腰部にレクタングル・ランチャーという射撃中心の装備。
「よし、では始め」
カイの合図で模擬戦は始まった。
まずやることと言えば、接近。彼女の本当の乗機を知っていたからこそ出来る行動。
途端、アラートが鳴り響く。
「っ!」
一発、二発、と弾丸が放たれる。操縦桿を倒し、機体を大きく傾けることで避けるが、右脇腹にダメージメッセージが。
(なるほど、囮にした上での本命ですか)
全ては三発目のための布石。少しでも機体を傾け過ぎていたらそのままコクピット直撃で終了していた。
流石は教導隊。その辺の連邦兵じ
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