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スーパーロボット大戦OG〜泣き虫の亡霊〜
第六話 幽霊の父
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けっこう限られてくるわね。でも大体が連邦傘下だし、該当するのがあんまり思いつかないけど」

 要は分からない、ということだった。
 操縦技術、機体性能ともにその辺のゲリラ屋じゃないことだけは間違いない。あれは間違いなく幾多の戦場を駆け抜けたベテランの動き。

「……今度は負けない」

 認めたくはないがあの勝利は『CeAFoS』込みのもの。それが無かったら恐らくあそこで《《終わっていた》》。
 その事実が酷くライカの積み上げてきた経験とプライドを刺激していた。
 
「……ま、貴方には死なれたら困るから手助けぐらいはさせてもらうわ。私の『CeAFoS』の有用性を示してもらわなきゃいけないんだし」
「努力ぐらいはします」
「オーケー。今日は任務が無いから大人しく身体を休めておきなさい」
「了解」

 そう言ってメイシールは出て行った。
 しばらくしてライカは果物カゴの中からバナナを取り出す。まだ食事を取っていなくてさっきからお腹が空腹を主張していたからだ。

「……美味しい」

 ペロリと食べ切り、ライカは早速制服に着替え、医務室を出た。
 メイシールにはああ言われたが、やらなきゃならないことは山積みだ。様々な予定を立てながら基地内の廊下を歩いていると、ふと前方から気配を感じ、ライカは顔を上げた。

「あ……」

 向こうから歩いてきた男性を見て、つい声を漏らしてしまった。何せ超有名人、連邦で知らない人は恐らくいないだろう。それくらいの大物。

「ん? 見ない顔だな」
「先日、この基地に配属されたライカ・ミヤシロ中尉であります。よろしくお願い致します」
「おおそうか君が。噂で聞いていた。俺はカイ・キタムラだ。よろしく頼む」

 そう、目の前の男性こそ地球連邦軍極東伊豆基地所属特殊戦技教導隊隊長――カイ・キタムラ。『グランド・クリスマス』の決戦でやり合い、敗北した相手。

「会えて光栄です。少佐の活躍は常に噂で聞いておりました」
「よしてくれ。俺はそんなに大層なことはしていない。優秀な部下のおかげだ」
「それも少佐の人望と経験があったからだと思います。……少佐が発案された『ハロウィン・プラン』。素晴らしい物でした。数少ないゲシュペンスト乗りにとって、あのプランでどんなに救われたか……」
「そう言ってくれると俺も発案した甲斐があったと言うものだ。中尉もゲシュペンストに?」
「はい『DC戦争』からずっと。私は……ゲシュペンストを愛しています」

 ライカの言葉に、カイの表情が柔らかくなった。

「今ではヒュッケバインやリオンシリーズが幅を利かせている中、その思いを貫けるパイロットはそういない。個人的な希望だが、中尉にはその思いを忘れないでいて欲しい」
「もちろんです。少佐はこれから任務
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