第六話 幽霊の父
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カは薄く微笑む。
「ありがとうございます。私の為に怒ってくれて」
「へ……! い、いやぁそんなに大したことでは……」
「何でお礼を言われたぐらいで鼻の下伸ばしてんのよ!」
「ち、違うゼオラ! 誤解だ! ラト! 助けてくれ!!」
「……アラドが悪いと思う」
「ライカ中尉」
カイが真っ直ぐ向かってきた。
何を言われるかと思ったら、カイはただ黙って手を伸ばし――。
「意地を貫いたな。良くやった」
――頭を撫でてくれた。
「ありがとう……ございます……!」
まだ自分はマイナスの立場だ。自分が元『ガイアセイバーズ』で、これからもきっと何か言われるだろう。
だけど――。
(受け入れてくれる人が……いるんですよね)
――前よりも前向きに、そして力強く乗り越えていけるかもしれない。
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