60部分:第六話 馬超、曹操の命を狙わんとするのことその三
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しい姿であった。
その姿でだ。彼女に対して言ってきたのであった。
「よく寝ていたようだな」
「あんた何で床で寝ているんだ?」
「最初はベッドの中で寝ていた」
こう返した趙雲だった。そのうえで馬超を見る。見れば彼女は今はもう髪をほどいてそのうえで黄色い寝巻きを着てベッドの中で身体を起こしている。寝巻きは程よく乱れその脚も大きな胸もかなり見えてしまっている。
「ところがだ。貴殿に出されてしまってな」
「す、済まない」
それを聞いてすぐに驚きの声をあげる馬超だった。そのうえですぐに謝る。
「あたし寝相が悪くて」
「それはいい。だが」
「だが?」
「私も楽しませてもらった」
妖艶な笑みを浮かべての言葉だった。
「そうか、貴殿は生娘だったのだな」
「何でそれがわかったんだ?っていうか楽しんだって」
「最後まではしていない。安心するのだ」
「あんたまさか」
「気にするな」
そんな話をした朝だった。その朝は全員で食べてだ。関羽と趙雲はメイドのアルバイトを、ナコルルは街で笛を吹き、そして張飛と馬超は二人で肉体労働のアルバイトに向かった。それで路銀を稼ぐのだった。
その時城の外の曹操軍の陣地ではだ。薄茶色の首の高さで切り揃えた柔らかい髪をして猫を思わせる草色のフードを被った青緑のやや垂れた目の小柄な少女が不安な顔で歩き回っていた。藤色の白いフリルのある上着と膝までの黒いズボンに黄緑の服、それと白いタイツといった格好である。その彼女がいた。
「どうしたの、荀ケ」
「ねえ文若」
「あっ、二人共いたの」
名前を呼ばれた少女は曹仁と曹洪に顔を向けた。二人に呼ばれたのだ。
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