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とある3年4組の卑怯者
7 招待
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、その時・・・。
「おう、藤木、お前食う気がねえのか??なら俺が食ってやろうか??」
 食い意地のはった男子、小杉太が急に現れた。
「い、いや、結構だよ!」
 藤木は慌てて給食に手をつけた。
 
 放課後になった。
「そんじゃ藤木、待ってるよ〜」
 まる子がそう藤木に声かけて去っていった。
「あ、うん・・・」
 藤木は教材をランドセルにしまい、家に帰ろうとした。
 
 家に帰り、ランドセルを置いて、藤木はさくら家に赴いた。藤木は複雑な気分になっていた。
(僕はみどりちゃんから好かれているけど、僕は笹山さんとリリィが好きなんだ。でもそれをみどりちゃんに伝える勇気がないしな。それを言わないのも卑怯かもしれないけど、言ってしまえばみどりちゃんを悲しませてしまうかもしれない。そうしたら女の子を泣かせたとしてどのみち卑怯呼ばわりされるよな・・・)
 さくら家に到着した。藤木は玄関の戸を開けた。
「こんにちは。藤木です」
「あら、いらっしゃい、藤木君。みどりちゃんも来てるわよ」
 年上の女性が出迎えた。まる子の姉であった。まる子の姉に連れられて藤木は居間に入った。
「ああ、藤木」
 まる子が藤木を見て言った。もちろん、みどりもいる。そしてまる子の祖父もその場にいた。
「藤木さん、どうもご無沙汰しております」
 みどりが挨拶をした。礼儀作法の稽古でもつけられたかのような畏まった口調と態度だった。それが彼女の特徴でもあるのだが。
「やあ、みどりちゃん、久しぶりだね」
 藤木も挨拶を返した。
(それにしても一体何の用があるというんだろう・・・?)
 藤木はみどりが何を意図しているのか疑問に思っていた。
 藤木は緑茶と饅頭(まんじゅう)をご馳走になっている時、みどりが照れくさそうに話しだした。
「あ・・・あの・・・まる子さん、藤木さん・・・」
 みどりは非常に緊張している様子だった。
「何だい?」
 藤木が聞いた。
「恥ずかしがらずに言いなよ」
 まる子も催促する。
「まあ、まあ、みどりちゃん、みどりちゃんのおじいちゃんとわしは知っているからわしが言おうか?」
 まる子の祖父が言った。しかし、みどりは「いえ、自分の口から言います」と言った。
「あの、私のおじいちゃんが今度の日曜、デパートに連れて行ってくれて、そしたらまる子さんとまる子さんのおじいさんも一緒に行こうかと誘ってくれたんです。他に友達を誘ってもいいか聞いたらいいと仰っていたので、是非藤木さんにもおいでいただけたらなあって思いまして・・・」
 藤木は返答に詰まってしまい、困惑した。まる子と密かに相談した。
「さくら、どうしよう?」
「みどりちゃんの誘いとなると断ったらまた大泣きするからねえ、もう行くしかないよ」
「そんな・・・」
 藤木は暗
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