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FAIRY TAIL ー唯一の滅竜魔導士ー
プロローグ
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ここはフェアリーテイル。

数ある中でもかなりの有名で実力のあるギルドの一つ。

街の人や大陸ではかなり知れ渡っていた。

もちろん、暴れまくって物を壊したりするという事での有名も負けないらしい。

だが、そんなフェアリーテイルも今日はやたらとざわついていた。

「ミラさん、今日って何かあるんですか?」

私は皆のソワソワしてるのが気になって、カウンターに座って目の前のミラさんに聞いてみた。

「それはね、彼が今日戻ってくるから皆まだかって落ち着いてないだけよ。」

と洗い終わったグラスのコップを拭きながら微笑んで答えてくれる。

「彼?」

「あ、ルーシィには話してなかったわね。」

ミラさんは拭き終わったグラスを片付けてから、私に教えてくれた。

「今日帰ってくる彼は、今まで1000年クエストに挑んでたの。」

「1000年クエスト…?」

「ルーシィ達が普段受けているクエストは、どの魔導士でも受けられるクエストなんだけど、マスターから認められた"S級魔導士"はそれよりも上のクエストが受けられるの。」

「S級魔導士ってエルザがそうですよね?」

「えぇ、その上のクエストって言うのがS級クエストでその中にも10年クリアされていないクエストを10年クエスト、100年だと100年クエスト。」

「じゃあその1000年クエストって言うのは、1000年クリアされなかった…って事ですか…?」

「そうよ。」

私は固まってしまった。

10年クエストでも無理だというのに、その3倍……。

「あの、今ってS級魔導士って何人いるんですか…?」

私は恐る恐る聞くとミラさんは笑って答えた。

「私が知ってる限りだと、エルザとギルダーツ、ミストガン、ラクサス、そして……」

ミラさんの声に重なってギルドの扉が開いた。

背筋が凍るような魔力と、底知れる強さに私は振り返った。

ギルドの空気も一瞬で変わる。

「ただいま、マスターいる?」

黒髪に1部分に赤髪が少し混ざった青年が声を発した。

「"アルマ"勝負だー!」

アルマと呼ばれた青年に向かってナツが突っ込んでいく。

「ちょ、ナツ!?」

「はいはい、落ち着こうね。」

そう言ってナツの拳を片手で抑えて、天井にナツの突進の軌道を変えた。

「うそ……ナツが簡単に跳ね返された……!?」

「お帰りなさい、アルマ。マスターは今外よ。」

「ただいま。分かった、ありがと。」

ナツを跳ね返して真っ直ぐに歩いてきたその人は私の隣の席に座ってミラさんと話し始める。

「あ、この子はルーシィ。この前うちに入ってきたの。」

「は、初めまして!ルーシィです!」

「あはは
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