ペルソナ3
1781話
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何か手掛かりがある訳じゃないんでしょ? なら、どっちでも変わらないんじゃない?」
「そうだな。だから、女の勘で決めてくれ」
女の勘が鋭いというのは、俺がこれまで生きてきた中で心の底から感じている事だ。
それこそ、俺が何を考えているのかすら、女の勘は察知する事が何度もあった。
だからこそ、ゆかりの女の勘で正解を引いて欲しかった。
「ちょっと、アクセル。あんた女なら、誰でも超能力者だとでも思ってるんじゃないの?」
「似たようなものだろ。……ちなみに、超能力者って意味なら、俺も似たようなものだ」
「え?」
俺の口から出た説明に、何を言ってるんだといった様子でゆかりが視線を向けてくる。
「アクセルは魔法使いなんでしょ?」
「ああ。……ただ、俺の場合は元々は超能力者だったんだよ。そして超能力者のまま、魔法を習得した感じだ。正確には念動力って奴なんだが……まぁ、ぶっちゃけ俺も超能力と念動力の違いはよく分からない。……ほら」
そう告げ、念動力を使ってゆかりの身体を軽く持ち上げる。
「きゃっ!」
何の音沙汰もないままに身体を持ち上げられた為だろう。ゆかりの口から小さな悲鳴が上がった。
「こんな訳だ」
「ちょっと、やるならやるって言ってよね!」
不満そうに叫ぶゆかりに軽く謝罪する。
その謝罪でひとまず怒りは収まったのか、ゆかりはどこか感心したような……それでいて呆れたように口を開く。
「魔法だけじゃなくて、超能力も使えるのって凄いわね」
「そうでもない」
ぶっちゃけ今の俺にとっては念動力よりも魔法の方が色々な意味で便利だ。
勿論、T-LINKシステムを使うには念動力が必須なんだが。
ともあれ、そんな風に話しながらゆかりに道を選んで貰ったんだが……そちらにあったのは、宝箱が1つ、それも500円硬貨1枚だけしか入っていなかった。
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