暁 〜小説投稿サイト〜
Re:童話姫たちの殺し合いゲーム
お菓子な塔 (2)
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


長い 長い 螺旋階段上がって行く




『アギャー』




『イガァー』




『ウゲェー』




『クエェー』



『オゴァー』



道中にいた プレートアーマーとお菓子達を殺しながら 階段を上がる




「ここが頂上か」



目の前に現れた者 全てを殺し歩いていると 大きな扉が現れた




「次は誰がアソンデくれるのかな アハハッ♪」



誰で遊ぶ の間違いだろ




扉に少し触れると ギギギと塔の入口が開いた時と同じ 機械音が鳴り響いた




「この塔 からくり仕掛けなのか」




「からくりって…なんです?」




「知らないのならそれでいい」




「はぁ? そうですか…?」




ピノキオが知らないだけか この世界にはからくりが存在しないのか




『貴様っ何奴! ギャアアアアア!!』




扉が開くとすぐにプレートアーマーがいたので殺す 赤ずきん




もう目の前に生命があったら 反射的に殺している




『モグモグ…アナタ…モグッ、たち、ハグッモグ…ダレなの?』




部屋の上座 玉座に座るのは 齢十にも満たない少女




「肉…?」





「わぁ〜だるまさんだ♪」





「間を取って肉ダルマか」




 の顔をした 肉ダルマが 玉座に横たわっていた




あれは玉座というより もはや寝具だ





『ハグハグハグッ モグモグッ』




俺達 侵入者がやって来たというのに 少女は食べるのをやめない






無我夢中 一心不乱 にお菓子を食べ続ける






「やっと会えたね♪ お姉さま」







『モグモグッお姉サマ? それはダレ? アナタはダレ? アタチは知らないの』






カップケーキを頬張りながら少女は答える






「水なしでよく食えるな」






「えっ、そこですかっ」





思っていたことが口から出てしまったようだ いけない いけない





『ダレかー ダレかー いないのー!?

 

 お菓子がなくなったのー。 お腹がすいて死んでしまうのー』




大皿一杯にあったお菓子を全て平らげた少女は、人を呼ぶ




だが呼んだところで来るはずもない 




この森にいるほぼ全ての生命は 赤ずきんが皆殺しにしたのだ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ