599部分:第四十六話 馬岱、乳を羨むのことその十三
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第四十六話 馬岱、乳を羨むのことその十三
劉備達はだ。あらためて巴蜀に向かうのだった。その途中でだ。
劉備は先程の三人の言葉を思い出してだ。こう言うのだった。
「そういえば」
「はい、何かありますか?」
「一体」
「私と天和ちゃんがそっくりってことだけれど」
このことをだ。孔明と鳳統にも話すのだった。
「それってやっぱり嬉しいなって」
「思えるんですね」
「そのことが」
「うん。私天和ちゃんのファンだから」
だからだというのだった。
「いいなあって」
「それでなんですか」
「だから」
「ええ。また今度舞台を観たいなって思うし」
「私そういえば」
劉備の今の話を聞いてだ。鳳統は弱った感じになって言うのだった。
「三姉妹の歌は今まで直接聴いたことは」
「なかったの?」
「そうなの」
こう孔明にも話す。顔は俯き気味になっている。
「今度機会があれば」
「そうね。その時はね」
「ええ、その時は」
「一緒に聴こう」
孔明は鳳統ににこりと笑って話す。
「皆と一緒にね」
「ええ、それじゃあその時は」
「一人で聴くだけじゃなく皆で聴いたら」
孔明はさらに話す。
「余計に楽しいからね」
「皆でだとなのね」
「そうよ。一人で聴いてもいいけれど」
それでもだというのだ。
「皆で聴いたらもっといいから」
「うん。じゃあ皆で」
「聴こうね、雛里ちゃん」
「ええ、朱里ちゃん」
お互いに微笑み合い真名も呼び合う。二人の仲はさらによくなっていた。
そうして進みだ。遂にであった。
趙雲が道の左に見える立て札を見て言った。
「よし、巴蜀だ」
「遂に来たわね」
黄忠も言う。
「桔梗ちゃんのところに」
「桔梗?」
「桔梗っていうと?」
「あっ、その厳顔ちゃんの真名なの」
それだと話す黄忠だった。
「私達昔から知り合いなのよ」
「そうだったんですか」
「ええ。長い付き合いね」
劉備に対しても述べる彼女だった。
「どれ位になるかしら」
「ここで詳しく聞いたら駄目よね」
「命の保障はできないのだ」
馬岱に張飛が話す。
「黄忠さんってそうした話すると凄く怖いから」
「射られても不思議じゃないのだ」
それはもうわかっている二人だった。そして黄忠はさらに話すのだった。
「元気かしら、本当に」
「はい、お元気です」
魏延が彼女に話してきた。
「では今から」
「それじゃあね。今からね」
「会いましょう、これから」
「また一緒に飲むわよ」
こう話してだった。彼女達はいよいよ小古曽顔に会うのだった。
そしてその時だ。袁術は張勲と話していた。今は仕事中で木簡を読んでいる。
そうしながらだ。困惑した顔を見せていた。
「うう、嫌なのじ
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