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とある鎮守府の幻想殺し
演習場での悲劇、訓練はしっかりと…
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side上条


「あ゛ー...ヤバい...死ぬ...」 

昨日、艦娘たちに料理を振る舞ったのだがの艦娘達の勢いが凄すぎて、 

頑張りすぎたせいで今は司令室で伸びているのだ...。

つまりは全身筋肉痛なのである...。

「うぁー...痛すぎて身体中痛ぇ..不幸だ...」 

料理を作ってやるのはよかったのだが、如何せん...その量が多すぎた...。 

電達駆逐艦娘や神通達軽巡組はそうでもなかったのだが、金剛の食べる量が異常だった。 

作り終えてから俺が金剛に『どれだけ食うんだよ...』と、聞いたところ...。

『正規空母の方々に比べたらこんなのまだまだネ!』 

って、返されてしまった。 

しかも他の艦娘達もそれにうんうんと頷いていたし...。 

どんだけヤバいんだ...正規空母って奴は...。 

するとどこからか、轟音が聞こえてきた。


「? ...なんだ?」 

重たい身体をなんとか動かし、窓の外を見る。 窓から見えたのは、金剛達が演習をしている姿だった。


「へえ、あれが砲戦演習か、面白そうだしちょっと見に行ってみるか」 

ひとり呟き。俺は部屋を後にした。


「おお、こりゃ中々の迫力だな...」 

目の前では金剛達が艤装を装着し、海中から出てくる的に砲弾を撃っている。


「撃ちます! Fire!!」


「電の本気を見るのです!」


「でえぇぇぇい!!」


「よく狙って...てぇえええ〜い!!」


「あはははっ♪ 砲雷撃戦はじめるね」


「当たってください!」 

それぞれが叫びながら砲撃をしていく。 

あんなのに当たったらひとたまりもねえよなぁ...。

などと考えながら歩き回っていると...。


「あら、提督。そこにいると危ないですよ〜?」 

ふと龍田の声が聞こえてきたので俺は足を止めて振り返ろうとした時だった。


「んぎゃあぁぁぁぁ!!」 

何故か、俺の方へ飛んできた砲弾に命中した。


「テートクー!? 大丈夫デスカ!?」 

金剛達が駆け寄ってくる。


「ふ...こうだ...」 

俺の意識は暗闇へと落ちていった。 




……………………………………………………………… 




目が覚めるとそこは執務室の中だった。


「……あれ?」 

俺は確か、砲弾に撃たれて...。


「あら〜、目が覚めたみたいね〜」 

不意に声がかけられそちらを見ると龍田が立っていた。


「そうか、という事はここはもうあの世という訳か...」

そうでなければ納得がいかない。



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