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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第87話 接続
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せんよ」
「?」
「この一連の研究はある研究者からの提言でしてね。ある人物をモデルにして造られました」
「回りくどい話なら断るぞ」
「まあまあ、そのモデルが生存すればより精度の高い『眼』を渡しますよ。君もいつまでもこの順位に甘んじる器でもないでしょう第2殿?」
「!?」

学園都市第2位
垣根帝督(かきねていとく)

「......」
垣根から光る翼が生えると無精ヒゲを生やした男性の左脚を吹き飛ばした。
「口の利き方に気をつけるんだな。舐めた真似をしていると殺すぞ」
冷徹に言い放つ垣根だが、男性研究者は時計を確認すると小さく欠伸をした。

こ、コイツ!?
脚が吹き飛ばされたのに

一同が男性研究の飛んで行った脚に目をやると金属支柱とジョイント部分が目に付いた。
「心配なんざいらんよ。とっくに義足だ」
男性研究者は取れた足元を軽く動かしながら再度交渉しるように前のめりになった。
「まあ.......話を聴いて判断してくれ。そうだな『人傀儡』ってのに興味ねーか?」

******

外道の時空間忍術により飛ばされた白ゼツが修復されたばかりの高速道路上で前のめりになりながら体勢を整えて前後に揺さぶっていると前方向から黒いワイヤーが三本伸び、白ゼツの左腕に当たると三点から巻き付いて重なり合うように固く結びついた。

「......!?」
一度だけ手元を確認すると愉快そうに黒いワイヤーが伸びている先を一瞥して悠然と構え出した。
「外道様の言った通りになったな」
「あの時は油断しました。容赦しませんよゼツ」
「......」
土埃の先に居たのは利用した木山の教え子三人。
天道
修羅道
餓鬼道が殺気を強くしながら輪廻眼の波動を強くしていた。

「クク......裏切るのかな?」
「裏切り?」
「研究の犠牲になったお前達に力を与えた。復讐する機会を与えたのに仕損じた......ふふ、君達の望みは叶えたはずだよね」

「まだ仲間ですと?」
「そうだね〜君達の態度しだいかな」
「仲間に爆弾投げる奴が居るかよ!」
修羅道が腕の隙間から伸ばしたワイヤーを手を返しながら握り締めると渾身の力を込めて近くに引きずり込む。

「へぇー、木山は仲間かな?」
「あったりめーだぁ!親の居ねぇ俺達の親代わりになってくれた先生だ!」
左腕に巻きつけたワイヤーを身体の中に巻き上げながら肘に付いているブースターを点火すると構える。

白ゼツが惰性のようにワイヤーに巻き上げられていると特有のキリキリとしたノコギリ歯が視えた。
「実験材料にされたのに?」
「!?」
一瞬だけ動きが止まるのを確認すると脳波ネットワークを起動させていき、印を結んでいく。
眼の部分が真っ赤になり、機械が軋むような耳鳴りが響く
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