第十話「賢者の訪問」
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ように……海賊王
あなたは今もその自由な旗の名を世界に示すのか)
「おお、アルテミナス。そなたが来てくれるとは」
「はい、タイターニア様のご様子はどうですか」
「胸を貫かれている、今夜が山だ」
アルテミナスの手から光が放たれると胸の傷はまるでなかったかのように消え去った。
「これで大丈夫です。ですがこれからの戦い
タイターニア様が必要です。ですが私は行かなければなりません」
「とどまってはくれないか。そなたの力が必要だ」
「本当に必要なのは時代を担う王なのです」
「そうか翡翠の王国が滅んだ今新たなる王がこの世界をおさめなければならない、それではその姿は人
目につこう」
「時の魔法で若くなろうと思います、少女の方が怪しまれません。名前も変えます」
「賢明だな、気をつけるんだぞ、フォルノウスの事だ、何をしでかすかわからん」
「はい、オーベリオン陛下もお気をつけて、ああ、それからベル様は海賊になるようです」
「あのお転婆め、こんな時に何を考えて」
「ベル様自身のお考えあってのことだと思います、お攻めになりませんよう」
「ありがとうアルテミナス、貴方に翡翠の盟約の加護があらんことを今はなき王国の最後の希望として」
アルテミナスは魔法で少女になり、ひそかに城を出たまだ見ぬ王を求めて。
その夜のオレアノールの空は満点の星空で月はこうこうと輝く満月であった。
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