第9話 原野商法
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ああ、あの星の事で子供の頃から散々馬鹿にされてきたからな」
「あと、見事目論見が成功したら、採掘会社作るでしょ。
そしたらミューゼルの叔父さんを雇ってあげて欲しいのよ」
「ああ、それぐらいOKだよ」
「じゃあ、再来月やろう」
帝国暦478年6月1日
■パラディース星系 ファーレンハイト星
この日、ファーレンハイト少将率いる。帝国軍第351警備艦隊が演習を開始していた。
「閣下、地上砲撃準備完了しました」
「まずは精密砲撃だ、A地点からZ地点まで、各部隊は順次砲撃せよ」
「了解」
ファーレンハイト少将の指揮の下次々に砲撃が開始される。
「続いて、対地ミサイル発射」
「発射」
次々に発射される艦砲とミサイル。
2時間ほどの砲撃後、地上には長さ2000km幅50km深さ1km程の大亀裂ができあがっていた。それを見た後、ファーレンハイト少将が続いて命令を出す。
「極地氷床に持続性融合弾発射」
「発射」
次々に発射される、ミサイル。
そして、着弾し始め溶け始る氷床、そして次第に大規模な融解がはじまり、
遂に先端に達し大洪水が始まった。
宇宙空間からそれを見ながら、ファーレンハイト少将は自然の猛威を感じていた。
それから1ヶ月ほどこの星系で演習を行いながら、偵察衛星で観察しつつ。
再度惑星を観測した所、極地の氷床の殆どが消え、赤道付近に有った窪地が全て水で満たされていた。
その他の高台は洪水の影響で水が多数残り湿地状態が多く見られた、
そこへ大気圏用装備ワルキューレで白詰め草やクローバーなどの種が蒔かれていった。
その後、現地へ着水して、惑星の検査を行い、人間が住むに適した環境になったことが判り、
また、極地には、レアメタルの鉱床が存在することも実証された為、実家へ連絡を行い。
当主アンスガー・フォン・ファーレンハイトが、国務省及び典礼省に正式に届け出て。
ファーレンハイト家所有惑星の登録が成された。
その後、開発資金を貴族専用信用金庫から借りようとしたが、開発費を出して貰えないことが判った。
それは、リッテンハイム候爵の取り巻き、ヘルクスハイマー伯爵が権利の横取りを狙って暗躍した為である。ヘルクスハイマー伯爵はファーレンハイト男爵家に対して二足三文で惑星を譲れと脅しをかけてきた。
ラミディアが憤り。話を聞いたラインハルトやジークも非常に怒ってくれた。
逆に父親や母親はリッテンハイム侯爵に逆らえないから、諦めろと言う。
所が、事態は思わぬ方向へと向かうのであった。
リッテンハイム侯爵と並ぶ権門のブラウンシュヴァイク公爵が支援しても良いと言ってきたのである。
ラミディアにして見れば、何故ブラウンシュヴァイク公爵が援助してくれるのかが全く
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